「ねえ、あの子、一人じゃない?」アウトレットモールで見つけた迷子の子供。母親と再会した瞬間、信じられない一言を放つ
迷子の子供
「ねえ、あの子、一人じゃない?」
私が指さした先。通路の端でポツンと立ち尽くす、小さな子。
「本当だ。親とはぐれちゃったのかな」
足を止め、心配そうに見つめる彼。
休日のアウトレットモールは、たくさんの人で大賑わい。その子は今にも泣き出しそうな顔で、不安げに辺りを見回しています。
「ちょっと声、かけてみようか」
そう言うと、彼はその子の目線に合わせてしゃがみ込みました。
「こんにちは。パパとママ、見当たらなくなっちゃった?」
優しく問いかけると、ポロポロと涙をこぼして、小さく頷くその子。
「そっかそっか、不安だったね。一緒に探してあげるから、もう大丈夫だよ」
彼は安心させるように微笑み、私も隣で「大丈夫だよ」と声をかけます。
「インフォメーションセンターがすぐそこだから、一緒に行こう。放送してもらえば、すぐにお迎えに来てくれるよ」
彼がその子の小さな手を取り、立ち上がろうとした、まさにその瞬間。
響く声の正体
「ちょっと! 何してるんですか!」
背後から響く、焦りと怒りが入り混じった女性の声。振り返ると、息を切らした女性がものすごい形相で駆け寄ってきます。
「あ、お母さんですか。この子、迷子みたいだったのでインフォメーションに……」
説明しようとする彼の言葉を遮り、女性はその子の腕をガシッと引き寄せました。
「行くわよ!」
お礼の一言もないどころか、私たちを不審者を見るような冷たい目で、ギロリと強く睨みつける始末。
「えっ……」
足早に去っていく親子。残された私たちは、あっけにとられて立ち尽くすしかありません。
「助けようとしただけなのに、あんなに睨まれるなんて」
せっかくの楽しい休日に、モヤモヤした気分が広がります。
すると。
母親に手を引かれながら歩いていた小さな子が、ふっとこちらを振り返りました。
そして、母親に見えないように、私たちに向けて小さくペコリとお辞儀をし、「バイバイ」と手を振ってくれたのです。
涙で濡れた顔には、少しだけ安心したような笑顔。
それを見た彼が、笑いました。
「まあ、あの笑顔が見られたから、いっか。変な人に連れて行かれる前に守れたってことで!」
「……そうだね!」
さっきまでのモヤモヤは、すっかりどこかへ。
「よし、気を取り直して買い物に行こう!」
私たちは顔を見合わせて笑い合い、清々しい気持ちで再び歩き出しました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














