tend Editorial Team

2026.05.29(Fri)

「家族なんだから別にいいでしょ」新築の寝室を勝手に漁った義姉。だが、夫の一喝も虚しく繰り返された悲劇

「家族なんだから別にいいでしょ」新築の寝室を勝手に漁った義姉。だが、夫の一喝も虚しく繰り返された悲劇

案内する間もなかった訪問

新居が完成して間もない頃、義姉夫婦を招いた日のことです。

インターホンが鳴って玄関を開けると「ちょっと見せてもらうね」軽い口調でそう言うと、義姉は靴を脱ぐなり階段を一気に駆け上がっていきました。

義兄が後ろで「あいつ、こういうの待ちきれないんだよ」と苦笑いを浮かべます。

私はキャリーケースを脇によけながら、案内する間もなく置いていかれたのです。

2階に追いついたとき、義姉はもう寝室にいました。

クローゼットの引き出しを順番に開け、ベッド脇のチェストの取っ手にまで手を伸ばしていたのです。

(間取りを見ているわけじゃないよね…)

声をかけても、義姉は手を止めません。こちらが固まっている顔を見て、義姉はけろっとした口調で言い放ちました。

「家族なんだから別にいいでしょ」

こちらの困惑をまるで気にしません。やめてくださいと強めに言うと、今度は不機嫌な顔つきに変わっていきました。

繰り返された二度目の訪問

言い合いになりかけたとき、夫が階段を駆け上がってきました。

「何やってんだ!」

その一言で、義姉はすっと黙り、1階へ戻っていきました。

寝室の引き出しを閉める音だけが残り、私はしばらくその場を動けなかったのです。

その日のうちに夫と落ち着いて話す機会はありませんでした。

義姉夫婦が帰ったあと、夫は気まずそうに「姉さんも悪気はないと思う」と一言だけ漏らしたのです。私はそれ以上踏み込めませんでした。

けれど数ヶ月して、義姉は再び訪ねてきました。玄関で挨拶を交わすそばから、もう視線は階段の上に向いていたのです。

私が止める間もなく、義姉はまた2階へ駆け上がっていきました。今度は予備の納戸の扉まで開け、収納ケースの中身を覗いていたのです。

夫はリビングに座ったまま、振り返りもしません。

お茶を入れる手を止めたまま、あの一喝はなんだったのだろう、と私は静かに思いました。

言葉にして責めるほどのことではない。でも、誰にも届かないまま積もっていく。沈黙の重さだけが、まだ新しい新居の天井裏に、静かに残っていったのです。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.07.15(Wed)

「あなたたちと、ランチ会したいの」まともに話したこともないのに距離を詰めてきたママ。今のちょうどいい距離を保った結果
tend Editorial Team

NEW 2026.07.15(Wed)

家電のネット通販と店舗はどちらが得か。配送工事の追加費用や対面値引きへの期待などSNSで意見が分かれる実態
tend Editorial Team

NEW 2026.07.15(Wed)

「洗濯物なんて片手間に出来るだろ」1歳と3歳を抱える妻の1日を知らない夫。半年後、夫が黙り込んだワケ
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.05.18(Mon)

「彼女の影響もあったからね」成果報告で上司が付け加えた一言→仕事を途中で取り上げられた私が胸に押し込んだ沈黙
tend Editorial Team

2025.09.11(Thu)

【八王子駅】このデザイン考えた人、天才では?「八」の字がブーツになった看板、さりげない変化に「気付かなかった」の声も
tend Editorial Team

2025.09.27(Sat)

【衝撃】人気バンドSunny Girl、名古屋公演を当日に延期報告!メンバーの体調不良に一体何が?
tend Editorial Team