「ねえ、これ今日中にやっといて」定時10分前に仕事を押し付ける先輩。だが、部長に送ったメールをきっかけに先輩が退職したワケ
自分がやるべき仕事を押し付ける先輩
念願叶って新卒で入社した会社。
総務部で事務の仕事を担当することになったものの、毎日の出社が憂鬱で仕方がありません。
その原因は、指導係の先輩から押し付けられる理不尽な仕事の数々。
「ねえ、これ今日中にやっといて」
時計を見ると、もう定時の10分前。私の机の上に、ドサリと積まれた大量の資料。
「えっ、でももうすぐ定時で……」
「新人の仕事でしょ?よろしくね」
反論する隙も与えられません。さらに別の日には、こんな指示まで。
「この報告書、私の代わりに書いといて。君の仕事でしょ」
本来は先輩がやるべき業務の完全な丸投げ。
私はまだ試用期間中で、社内共有フォルダへの一部アクセス権すら持っていないというのに。
毎日自分の仕事もままならない状況に、正直、もう限界でした。
そしてある日。またしても先輩から無茶振りが飛んできます。
「明日の会議資料、急ぎで作っといてね!」
この一言で、予定していた私の業務はすべてストップ。もう我慢できない。これ以上黙っているわけにはいかないと決心した私は、ある作戦に出ます。
送ったメールの内容は
ターゲットは、部署のトップである部長。
パソコンに向かい、メールを新規作成。件名には『会議についての資料の保存場所について』と入力します。
「部長、お疲れ様です。先輩から作成を指示された明日の会議資料なのですが、データが保存されている場所を教えていただけないでしょうか」
あくまで「資料の場所を聞く」という体裁。でも裏を返せば、「新人の私が先輩の代わりに作業をさせられている」という事実の告発です。
本来なら私の業務ではないことは、部長が見れば一目でわかるはず。
送信ボタンにカーソルを合わせると、心臓がバクバクと音を立てます。
(これでいい。自分の身は自分で守るんだ!)
自分に言い聞かせ、思い切ってクリック。
翌日の朝。出社するなり、私はすぐに部長に呼び出されました。
「あのメール、どういうことだ?君が会議の資料を作っているのか?」
「はい。他にも、先輩の報告書作成などを任されていまして……」
事情をすべて打ち明けると、部長は驚いた顔で即座に業務体制の見直しを決定。
その後、私の指導係は別の優しい方に変更。
私に仕事を押し付けていた先輩はバツが悪そうにしていましたが、私の心の中はスカッとした気持ちでいっぱいです。
言うべきことはきちんと言わないと、現状は何も変わらない。そう痛感した出来事でした。
ちなみにその先輩は、しばらくして休職し、そのまま会社を去っていったそうです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














