
国内コンビニ業界で盤石の地位を築いてきたセブンイレブンが苦境に
コンビニ大手の2025年度決算が出揃い、明暗がくっきりと分かれました。ファミリーマートとローソンが過去最高益を達成し勢いに乗る一方で、業界首位のセブンイレブンは国内事業で営業利益が5.8%減という、まさかの結果に終わりました。多額の広告宣伝費を投じたものの、肝心の加盟店売上が伸び悩んでいます。特筆すべきは日販の伸び率で、ローソンが4.2%増、ファミリーマートが2.1%増と健闘する中、セブンは1.0%の微増にとどまりました。低価格を打ち出したキャンペーンも、客数の減少を食い止める決定打にはならなかったようです。
この状況に対し、ネット上では厳しい意見が相次いでいます。
『セブンイレブン内の商品全体的に、価格が高いとの認識が在る』
『底上げ弁当容器が未だに響いてます』
といった、長年積み重なった不信感を感じさせる声が目立ちます。かつては質で選ばれていた王者ですが、現在は上げ底疑惑や実質的な値上げといったマイナスイメージが、ブランドの足を引っ張っている形です。
一方、好調なライバル勢は消費者心理を巧みに突いています。ファミリーマートは大谷翔平選手を起用した華やかな話題性だけでなく、おむすびの具材増量や名店監修によるコストパフォーマンスの向上を徹底しました。ローソンも増量キャンペーンを定着させ、お得感を視覚的に訴求することに成功しています。消費者は単なる安さではなく、支払った対価に見合う満足感をシビアに判断しており、その差が数字となって表れたと言えるでしょう。
セブンは今後、店内で焼き上げるパンなどのカウンター商品を強化し、同時にセルフレジ導入による省人化を進める方針です。しかし、これも諸刃の剣となる可能性があります。現場からの厳しい指摘もあり、サービスの質の低下や高齢者の離脱を懸念する声も少なくありません。
かつて、同じグループのデニーズが合理化の果てにアメリカンスタイルの魅力を失った歴史を振り返り、セブンの現状を危惧する声もあります。利便性と品質のバランスをどう再構築するのか。
王者の意地を見せるには、宣伝費の投入よりも、まずは失われた信頼を取り戻す実直な姿勢が求められているのかもしれません。














