tend Editorial Team

2026.05.11(Mon)

「仕事でお金がいるから」何度も頭を下げて借りに来た夫→離婚後にようやく気づいた縁が切れた解放感

「仕事でお金がいるから」何度も頭を下げて借りに来た元夫→離婚後にようやく気づいた縁が切れた解放感

「仕事でお金がいるから」と差し出されてきた元夫の手

結婚していた頃、いちばん多かった会話のひとつが、お金にまつわる頼みごとでした。

給料日のあと、私のスマートフォンに着信が入ります。

「ちょっと、頼みがあって」

声色は、いつも申し訳なさそう。

家に帰って向き合うと、元夫は深々と頭を下げて切り出します。

「仕事でお金がいるから」

「ちょっとだけ、貸してくれない?」

そう言って、私の財布から数万円が抜けていく日が、月に数回ありました。

感謝されている空気は、最初の数回だけ。

気づけば「出してもらって当然」の流れに変わり、玄関のポストには公共料金の督促状が、毎月のように溜まっていきます。

水道、ガス、電気、固定資産税。

督促状の赤い文字を、私が密かに振り込みに行くことが、いつの間にか日常になっていました。

「来月こそは大丈夫だから」

そう繰り返す元夫の言葉の重みが、月を追うごとに薄れていく感覚を、私は黙って受け流していたのです。

離婚後の駐車場で気づいた、当たり前の解放感

離婚成立から半年が過ぎたある週末、私は近くのスーパーへ買い物に出かけました。

カートを引きながら、惣菜コーナーで「今日の夕飯、何にしよう」と独り言を呟いた、その瞬間です。

胸の奥で、ふっと、何かが軽くほどけるのを感じました。

店内を一人でゆっくり回れる。

レジで会計を終えても、駐車場に「遅いんだけど?」と待ち構える人はいない。

家に帰っても、玄関ポストに赤い督促状は刺さっていない。

当たり前が、当たり前のまま、私の手元に戻ってきている。

その事実に気づいた瞬間、思わず駐車場のアスファルトの上で、深く息を吐いていました。

結婚していた頃は、感謝されることのない出費と、ぶっきらぼうな言葉と、督促状の処理に、毎日少しずつ削られていたのだと、いまになってようやく分かります。

「縁が切れて良かった」

胸の中で、その言葉だけが、ゆっくりと形を持っていくのを感じました。

モヤモヤとしたまま結婚生活を続けていた頃の私には、まったく想像できなかった解放感です。

その日の夕飯は、自分の好きなものだけを並べました。

湯気の上がるお皿を見つめながら、私は静かに、新しい毎日のページをめくり始めていたのです。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.06.25(Thu)

私「お母さん、赤ちゃんができたの」妊娠を報告。だが、母から返ってきたのはお祝いの言葉ではなかった
tend Editorial Team

NEW 2026.06.25(Thu)

「中古物件見つけたんだって」新築の我が家近くに引っ越そうとする義母。だが、夫の一言にイラッとしたワケ
tend Editorial Team

NEW 2026.06.25(Thu)

「現金なんて愛想がない、嫁失格よ」と母の日の贈り物にキレる義母→夫と相談して贈るのをやめたワケ
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.04.21(Tue)

「完全に自己中の人」「どうでも良い話なら別に良くないか?」と賛否両論。楽しんご、LINEの返信速度が遅い人物を、関わる価...
tend Editorial Team

2026.04.15(Wed)

「初期メンバーの脱退は淋しい」「意思を尊重したい」と脱退を惜しむ声。スカパラ・北原雅彦が5月の公演をもって活動終了を発表...
tend Editorial Team

2026.06.01(Mon)

エース級アナウンサーが次々とテレビ局を去る背景とテレビ業界の変化およびアナウンサーの将来的な消滅の可能性
tend Editorial Team