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2026.05.22(Fri)

「離婚したからしばらく置いてほしい」と家に上がり込んだ義姉が、甥を置いて男のもとへ消えた。帰ってきた義姉のありえない態度とは

「離婚したからしばらく置いてほしい」と家に上がり込んだ義姉が、甥を置いて男のもとへ消えた。帰ってきた義姉のありえない態度とは

夫の姉が子連れで上がり込んできた日

「離婚したからしばらく置いてほしい」

夫の姉が幼い息子の手を引いてうちに上がり込んできたのは、ある夕方のことだった。

事情を聞き返す前に、玄関にはボストンバッグが二つ並んでいた。

一階の空き部屋を急いで片付けて、寝具を運び入れた。

夫婦ふたりの生活に他人が二人増えると、家の中の動線が一気に変わる。

冷蔵庫の中身は早く減り、洗面所は朝の渋滞が起きる。

それでも相手は身内で、子連れだ。

腰を落ち着けるまでの辛抱だと割り切っていた。

甥はまだ幼くて、最初の夜は見慣れない天井をじっと見上げていた。

私と夫は気を使って、夜の会話の声量を落とすようになった。

離婚直後で気持ちが落ち込んでいるのだろうから、こちらから事情の深掘りはしないでおこう。

そう決めて、義姉が動き出すのを静かに待っていた。

甥の世話だけが残されていく

違和感が出てきたのは、二週間を過ぎた頃だった。

義姉は夕方になると、化粧をして身軽な格好で出ていくようになった。

戻ってくるのは深夜、やがて朝帰りも普通になっていく。

残された甥はぽつんと居間に座り、テレビの音だけを聞いていた。

お腹が空いた頃に夕食を一緒に食べさせ、お風呂にも入れる流れが、いつの間にか我が家の毎日になった。

離婚直後の母親の動きとは、どうしても思えなかった。

夫がそれとなく尋ねると、義姉はあっさり言った。

新しい人と一緒に住み始めている、しばらく子どもはこのまま見ていてほしいと。

夜、夫婦で居間に並んで座り、これは一体いつまで続くのかと顔を見合わせる時間が増えていった。

置いていかれたものの大きさ

潮目が変わったのは、私たち夫婦の引っ越しが決まってからだ。

やっと義姉が荷物と甥を引き取りに現れた。

玄関先で軽く頭を下げてから、義姉は当然のような口ぶりで言った。

「実は妊娠してて」

新しい人との子どもで、安定期に入ったから一緒に暮らす準備を進めると。

耳に入ってきた言葉に、しばらく相づちが打てなかった。

数か月にわたる甥の食費や光熱費について、お礼の封筒どころか、いくらかでもの一言もなかった。

ご迷惑をかけました、の挨拶だけで、玄関先の話は終わってしまった。

甥が小さく手を振りながら車に乗り込んでいく姿を見送ったあと、扉を閉めた瞬間に肩が重くなった。

あの子のこの先を思うと、何も言えなくなった。

これから先、義姉と当たり前のように行き来する関係を続けるのは無理だと、扉の前で静かに腹を決めていた。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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