「本当は行きたかった」理由も言わず私の結婚式を欠席した友人。数年後、友人から届いた相談に驚いたワケ
結婚式を欠席した友人と、続いた縁
結婚式の招待状を出してから数週間、大学のゼミで一緒だった友人から欠席の返事が届いた。メッセージアプリには一言あった。
「本当は行きたかったんだけど」
「ごめんね」
理由の説明はなかった。
急かすように問い返すのも気が進まず、そのまま受け取ることにした。
式が終わり、月日が流れても、年に数回の食事は続いた。
後日お祝いの品も届いたし、いやな言い方をされたこともなかった。
それでも、会うたびにどこかで思い出した。来てくれなかったこと、理由を聞かなかったこと、どちらも。
話題が別の方向に流れるたびに、ひとり心の隅に押し込んでいた。嫌いになれるわけでもなかった。それが余計に厄介だった。
「受付もお願いできますか」という一通
数年後の秋、友人から結婚の報告が届いた。おめでとう、と返事を送った。
続いて式への出席を依頼するメッセージが来た。さらにもう一通、追いかけるように届いた。
「ぜひ受付もお願いしたい」
文面はとても丁寧だった。押しつけるような書き方ではなかった。
ただ、読みながら止まった。
(私のときは来てくれなかった)
お祝いしたい気持ちは本物だった。
それは揺らがなかった。でも受付を頼まれることは、また別の話に思えた。当日その場にいて、笑顔で人を迎えて、そういう役割を自然に引き受けられるかどうか。
正直に言えば、できないと感じた。
欠席の理由が事情によるものだったとしても、受付という役割は当日ずっとその場に立つことを意味する。
笑顔で列席者を迎えながら、あの日のことをどこかで思い浮かべるのは目に見えていた。
お祝いしたい気持ちと、受付を引き受けられる気持ちは、同じではないと思った。
静かに断った翌朝
少し間を置いて返信した。当日は別の用事があって出席がむずかしい、でもお祝いの気持ちは変わらないので、落ち着いた頃にぜひ会わせてほしい。
そう書いた。
友人からは「そっか、またね」とだけ返ってきた。怒った様子も、落ち込んだ様子もなかった。
翌朝、窓から外を見ながらそのやりとりを思い返した。悪い人ではない。それは今も変わらない。ただ、受付を頼む前に少しだけ立ち止まってほしかった、という気持ちが、きれいに消えないまま残っている。
答えが出るものでもないと分かっている。それでも、しばらくは会う回数が減るかもしれない、とぼんやり思っている。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














