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2026.06.07(Sun)

「もし転勤があったら、まだプロポーズしてなかったかも」夫が放った何気ない一言。だが、その一言が許せなかったワケ

「もし転勤があったら、まだプロポーズしてなかったかも」夫が放った何気ない一言。だが、その一言が許せなかったワケ

ぼやきから始まった話

夕食が終わった後の静かなリビングで、夫が「また人事異動の話が出てる」と言い出した。

転勤の可能性があるらしく、乗り気ではない様子でため息をついていた。

ふたりでそれとなく話しながら、転勤になった場合のことを考えた。

引越し、生活拠点の変化、先の読めない数年間。難しい話題ではあったが、それよりも夫の次の一言の方が頭に残った。

「もし転勤があったら、まだプロポーズしてなかったかも」

軽い口調で、笑いながら言っていた。

テレビの音が流れていた。夫は特に何も思っていない顔をしていた。

それでもその言葉は、しばらく耳の奥に残り続けた。

「転勤次第だったの?」

聞いた瞬間、問いが浮かんだ。

「転勤次第だったの?」

少し黙っていたら、夫が「落ち着いた時期だったから踏み切れたってこと。転勤になってたら先が見えなかったから」と補足した。

悪意はなかった。むしろ丁寧に説明しようとしていた。

(状況が整ったから、決めた?)

夫を責めたいわけじゃない。

ただ、プロポーズの理由に「環境」が最初に来ていたことが、ひっそりと寂しかった。

結婚の始まりの場所が、自分が思っていたのとは少し違う気がした。「君と一緒にいたいから」という言葉が先にあってほしかった。

環境の話は、その後でよかった。

夫はたぶん、深く考えずに言ったのだと思う。

けれどこちらは、あの瞬間から少しだけ、夫との結婚の重みを測り直している。

穏やかな日々の底に残るもの

翌朝から夫はいつも通りだった。転勤の話も結局なくなり、日常は何も変わらずに続いている。結婚生活は穏やかで、夫との時間は今も大切だと思っている。

それでも、あの夜の言葉はふとした瞬間に浮かぶ。

夫への不満というより、自分の中にあった「選ばれた理由」への淡い期待が揺らいだ感覚に近い。

「私だから選んでくれた」

そう思いたかった気持ちが、まだ答えを探している。

穏やかな日々の底で、少しだけ許せない気持ちが残っている。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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