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2026.06.15(Mon)

「全部金無駄になった!全部どぶや!」発熱した子を理由に家族旅行中止。だが、夫の最低な言葉に心が離れた瞬間

「全部金無駄になった!全部どぶや!」発熱した子を理由に家族旅行中止。だが、夫の最低な言葉に心が離れた瞬間

熱を出した下の子

下の子が熱を出したのは、家族旅行の3日前の夜だった。

体に触れると、服越しでも分かるほど熱い。私はすぐに夫に相談した。

「明日になっても下がらなかったら、キャンセルも考えないと」

「えー、もったいな。子どもの熱なんてすぐ下がるって」

「すぐって言っても、無理させて連れて行ったら可哀想でしょ」

「キャンセル料いくらかかると思ってんの。キャンセルとか一番損やん」

夫の口から最初に出てくるのは、いつも金額の話だった。

布団でぐったりしている我が子より、予約の料金。私はその時点で、嫌な予感がしていた。

前日まで下がらなかった熱

結局、熱は前日になっても下がらなかった。私は一晩中、冷たいタオルを取り替えながら子どもに付き添い、ほとんど眠れなかった。

隣の部屋からは、夫のいびきが規則正しく聞こえてくる。子どもの咳で目を覚ますたび、私はこの温度差に薄ら寒いものを感じていた。朝になって、私は腹をくくって伝えた。

「やっぱり今回は中止にしよう。この熱じゃ連れて行けない」

夫は数秒、無言だった。

そして、苦しそうに眠る子には一瞥もくれず、鬼の形相で叫んでいた。

「全部金無駄になった!全部どぶや!」

「絶対他の日に旅行とかせんからな」

子どもの体調を案じる言葉は、最後までひとつも出てこなかった。

あったのは、ただ自分の払った金が惜しいという苛立ちだけ。布団で苦しそうに眠る我が子の方を、夫は一度も振り返らなかった。

私はその横顔を、まるで知らない他人を見るような気持ちで眺めていた。

静かに離れていった心

不思議と、怒りは湧いてこなかった。代わりに広がったのは、すうっと冷えていくような感覚だった。

言い返したい気持ちもあったけれど、言葉を飲み込んだ。この人に何を訴えても響かない、ともう分かってしまったからだ。

子どもの熱は、その週末のうちにすっかり下がった。元気を取り戻した子を連れて、私は近所の公園へ向かった。ブランコをこぐ我が子の笑い声を聞きながら、ようやく肩の力が抜けていく。

「ママ、見て!こんなに高くこげる!」

「すごいね、上手になったね」

家に戻ると、テーブルに旅行のパンフレットが残っていた。色とりどりの観光地の写真が、今はやけに白々しく見える。

私は迷わず、それをまとめてゴミ箱へ放った。次の旅行先を選ぶ気も、もう起きなかった。

この人とは、もう一生どこへも行きたくない。声に出さずそう思った自分に、自分でも驚くほど動揺はなかった。心はとっくに、静かに離れた場所へ移っていた。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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