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2026.09.23(Wed)

「お金のことはもういいよね」別れ際、借りたお金をうやむやにしようとした彼女。だが、僕が開いた半年分の記録

「お金のことはもういいよね」別れ際、借りたお金をうやむやにしようとした彼女。だが、僕が開いた半年分の記録

少しずつ増えていった立て替え

彼女と付き合い始めて半年ほどたった頃から、会計のたびに立て替えを頼まれることが増えました。

ランチ代や映画のチケット代、彼女が欲しがった部屋着の代金などです。

「ごめん、今現金なくて。先に払ってもらっていい?」

「うん、分かった」

一回ごとの金額は数千円でした。大きな額ではなかったので、その場では僕も深く考えていませんでした。

ただ、あとで分からなくなるのが嫌で、帰りの電車では携帯電話のメモを開き、日付と金額、何に使ったのかを書き残していました。

月に2〜3回ほどのペースで、少しずつ記録が増えていきました。

ある日、そろそろ返してほしいと伝えると、彼女は少し驚いた顔をしました。

「え、そんなに借りてた?」

「うん。いちおう全部メモしてるよ」

すると彼女は笑いながら、

「細かいなあ。そんなに気にしなくてもいいじゃん」

と言って、話を変えてしまいました。

その後も外食の際に立て替えを頼まれることが何度かあり、僕も強く断れないまま払っていました。お金の話をするたびに気まずくなり、二人の間の空気も少しずつ変わっていきました。

そして、やがて別れ話をすることになったのです。

別れ際に見せた半年分の記録

最後の日、帰り道を並んで歩いていると、彼女がふと思い出したように言いました。

「そういえば、お金のことはもういいよね」

僕がすぐに返事をしないでいると、彼女はもう一度言いました。

「ね。もういいよね?今日で最後なんだし」

そのまま終わったことにしようとしているように、僕には聞こえました。

そこで僕は携帯電話を取り出し、これまでつけていたメモを開いて彼女に見せました。

そこには約半年分の日付と、ランチ代、映画のチケット代、部屋着の代金などが一行ずつ並んでいました。そして一番下には、合計3万円と書いてありました。

「これで3万円。返してもらってもいい?」

できるだけ感情的にならないよう、静かに伝えました。

彼女は黙って画面を見つめ、日付を上から確かめていきました。見覚えのある店の名前を見つけると、少し間を置いて言いました。

「……分かった。2回に分けてもいい?」

「うん。それでいいよ」

翌月と翌々月、彼女から約束どおり振り込みがありました。2回目の入金を確認した夜、僕はメモの最後に「返済済み」と書き足しました。

しばらくして、この出来事を友人に話したことがあります。

「別れ際に『お金のことはもういいよね』って2回言われたんだけど、記録を見せたら返してくれたよ」

すると友人は感心したようにうなずいたあと、目の前の伝票を見て笑いました。

「じゃあ、今日の分もメモするの?」

「するよ。割り勘で、ひとり3千円ね」

そう答えると、友人は笑いながらその場で財布を開きました。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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