tend Editorial Team

2026.08.05(Wed)

「私をバカにしてるの、こんなの手抜きじゃない」出産祝いのお返しに文句を言う義母。だが、夫の正論で真っ赤になった瞬間

「私をバカにしてるの、こんなの手抜きじゃない」出産祝いのお返しに文句を言う義母。だが、夫の正論で真っ赤になった瞬間

鳴り止まなかった義母の電話

出産祝いのお返しに、カタログギフトを選んだ。

親戚はそれぞれ好みが違う。自分で選んでもらうのが一番いい。夫とそう話し合って決めたことだった。

ところが、品が届いたその日の夜、義母から電話が鳴った。

「これ、何のつもり」

「カタログです。お好きな物を選んでいただけたらと」

「私をバカにしてるの、こんなの手抜きじゃない」

いきなりの言葉に、返す声が出なかった。

義母は続けた。義姉が出産祝いのお返しに贈ってきたのは、有名ブランドのタオルセットだったのだと。

3千円ほどの、上等な品だったのだと。

「あの子は、ちゃんと私のことを考えて選んでくれたの。あなたは冊子を放り込んだだけでしょう」

「予算はお義姉さんの時より…」

「金額の話じゃないの。気持ちの話をしてるのよ」

電話は、それから一週間おきにかかってきた。同じ話を、少しずつ棘を増やしながら。

「あの冊子、まだ棚に置いたままよ。見る気にもならないわ」

「お義母さんが選ぶのが一番だと思ったんです」

「そうやって、何でも人任せにするのね」

受話器を置くたび、指先が冷たくなった。

夫が置いた湯呑み

決定的だったのは、親戚が集まった日だ。

座敷でお茶を配りながら、義母は誰にともなく話し始めた。

「今どきの人は、お返しも冊子一冊で済ませちゃうんだから」

親戚の視線が、ゆっくりと私に集まる。

「センスも常識も、ないのよねぇ」

笑い声を期待するような言い方だったが、誰も笑わなかった。私が口を開くより先に、隣にいた夫が湯呑みを畳に置いた。

「母さん、それは違うよ」

「何が違うの」

「カタログは、母さんに好きな物を選んでほしくて贈ったんだ。二人で何日も相談して決めた」

義母の口元が、ぴくりと動いた。

「姉ちゃんのタオルは3千円だっただろ。嫌味を言うなんて、人として恥ずかしくないのか」

座敷が、しんと静まった。義母の顔が、耳まで真っ赤になっていく。

「……そんな言い方、しなくても」

声が震えていた。義母は周りを見回したが、味方はいなかった。義父が湯呑みを置いて言った。

「お前が言い過ぎたんだ」

夫の従姉も、静かに続けた。

「私、カタログのお返し、嬉しかったですよ」

義母は返す言葉を失い、逃げるように席を立った。

それ以来、義母への贈り物は一切やめた。

「気持ちが伝わらないものは、もう贈りません」

はっきりそう告げると、義母は口をつぐんだ。あれほど鳴っていた電話も、ぱたりと止んだ。今は法事で顔を合わせても、義母のほうが私の顔色をうかがっている。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.08.05(Wed)

「今日って割り勘ですよね!」大量に注文をしたママ友。だが、普段は温厚だったママ友の一喝で状況が一変
tend Editorial Team

NEW 2026.08.05(Wed)

「旅行には100万円くらいかけてるの」見栄を張り続けたママ友。だが、夫が漏らした事実に空気が凍りついた
tend Editorial Team

NEW 2026.08.05(Wed)

「座っててと言われたから座っていました」陰で気が利かない嫁”責めた義母。だが、我慢出来ずに私が伝えた事実とは
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.07.27(Mon)

「挨拶する時間なくなりそう」結婚式で酔っ払って歌ってしまった親戚。だが、司会の毅然とした対応で空気が一変
tend Editorial Team

2026.06.17(Wed)

「お土産くれなくなったね」もらうのが当然のように振る舞うママ友。だが、私の正論で態度が一変
tend Editorial Team

2026.04.24(Fri)

観光の穴場か不便な秘境か?四国への日本人宿泊客が全国最低の3%という現実に「新幹線がない」「そこがいい」と賛否の声
tend Editorial Team