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2026.10.22(Thu)

「子ども同士のことでしょ?」2歳の息子が泣いても取り合わない母親。だが、係員が指さした壁の看板に書かれていたのは

「子ども同士のことでしょ?」2歳の息子が泣いても取り合わない母親。だが、係員が指さした壁の看板に書かれていたのは

勢いよく遊ぶ男の子と、ベンチの母親

その日の昼、私は2歳の息子を連れて、市の子どもの遊び場を訪れていました。

年季の入った体育館を利用した施設で、高い天井の下にはさまざまな遊具が並んでいます。

息子はボールプールが気に入ったようで、色とりどりのボールに囲まれながら、楽しそうに遊んでいました。

そこへ、5歳くらいの男の子が勢いよく飛び込んできたのです。

男の子が両手でボールをかき回すたび、息子の顔や体にもボールが飛んできます。

息子は驚いたように顔をしかめ、私のほうを振り返りました。

「ごめんね。この子、まだ小さいから、もう少し優しく遊んでくれる?」

私が声をかけると、男の子は少し照れたように笑いました。

それ以上は言わず、私は息子を連れて、すぐ隣にある柔らかい坂の遊具へ移動しました。

ところが、そこで思わぬことが起きたのです。

脱げた息子の靴下を拾おうと、私がほんの少し背を向けた瞬間でした。

先ほどの男の子が追いかけっこでもするような勢いで走ってきて、息子にどんとぶつかったのです。

「うわああん!」

息子は床に尻もちをつき、大声で泣き出しました。

「大丈夫?痛かったね…!」

慌てて抱き起こすと、息子は私にしがみついて泣き続けています。

ぶつかった男の子も驚いたようで、その場に立ちすくんでいました。

周囲を見回すと、少し離れたベンチに母親らしい女性が座っています。

しかし、こちらには気づいていないのか、携帯電話の画面を見たままでした。

係員が指さした、壁の看板

私は近くにいた係員の女性を呼び止め、事情を説明しました。

係員と一緒にベンチへ向かう間も、息子は私の腕の中で泣いています。

係員が女性に声をかけました。

「すみません。あちらの男の子のお母さんでしょうか?小さいお子さんとぶつかってしまいまして…」

すると女性は、面倒そうに顔を上げました。

「子ども同士のことでしょ?そんなことでいちいち言われても困るんですけど」

思いがけない返事に、私は言葉を失いかけました。

「でも、ぶつかって転んでしまったんです。こんなに泣いているんですよ」

女性は息子をちらりと見て、ため息交じりに答えました。

「けがもしてないんでしょう?子どもなんだから、泣くことくらいありますよ」

その声が少し大きくなり、近くにいた保護者たちもこちらを振り返りました。

私は言い返そうとしましたが、その前に係員が落ち着いた声で話し始めました。

「お母さん、こちらをご覧ください」

係員が指さしたのは、ベンチの上の壁に掲示された看板でした。

「こちらは3歳までのお子さんのコーナーです」

「大きいお子さんには、あちらの広場で遊んでいただいています。それから、保護者の方には、お子さんのそばについていただく決まりなんです」

女性はようやく看板を見上げました。

何か言い返そうとしたように口を開きかけましたが、そのまま黙ってしまいました。

そして携帯電話を手に立ち上がると、男の子のところへ歩いていき、その手を取りました。

私たちと目を合わせることもなく、足早に別の広場へ移っていきました。

女性たちが離れると、係員は私の前にしゃがみ、息子の顔をのぞき込みました。

「びっくりしたね。どこか痛いところはない?」

息子はまだしゃくり上げていましたが、小さく首を横に振りました。

しばらくすると泣き声も収まり、私もようやくほっとしました。

「ありがとうございました。本当に助かりました」

係員に頭を下げながら、私は息子をもう一度ぎゅっと抱きしめました。

子どもが夢中になって遊ぶこと自体は、悪いことではありません。ただ、年齢の違う子どもたちが同じ場所で遊ぶからこそ、大人が見守ることの大切さを改めて感じた出来事でした。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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