「この新メニュー表、私がデザインしておきました!」と私の手柄を奪う同僚。だが、新メニュー会議での店長の鋭い指摘でバレた話
奪われ続ける私のアイデア
「この新メニュー表、私がデザインしておきました!」
明るい声で店長に報告する同僚の姿を、私はいつもモヤモヤした気持ちで見つめていました。
飲食店勤務の私。現場の合間を縫って、お客様の視線を分析し、見やすさと注文のしやすさを考えて手作りしたメニュー表。それを、さも自分がゼロから考えたかのように報告されてしまうのです。
「見やすくていいじゃないか、いつもありがとう」
店長からの労いの言葉は、本来なら私が受け取るべきもの。手柄を横取りされるたびに、奥歯を噛み締めるような悔しさがこみ上げてきます。
「それ、私が描いたんですけど……」
喉まで出かかった言葉。でも、あからさまに指摘して職場の空気を悪くするのは避けたい。波風を立てたくない一心で、私はずっと不満を飲み込み続けていました。
手柄泥棒の同僚は、そんな私の遠慮にすっかり味を占めていたのです。
新メニュー会議での自爆と痛快な一言
転機が訪れたのは、季節限定メニューの導入を決める重要な会議の日でした。
自信満々に新しいメニュー表を広げ、アピールする同僚。しかし、店長から少し踏み込んだ鋭い質問が飛んだ瞬間、ピタリと動きが止まります。
「このおすすめ品の配置、どういう意図でここにしたの?客単価との兼ね合いは?」
表面的なデザインしか見ていなかった同僚は、しどろもどろ。スタッフルームの空気が、少しずつピリついていくのを感じました。
見かねた店長が、静かに口を開きます。
「この細かなレイアウト、一体誰が作ったの?」
逃げ場を失った同僚は、ついに観念したように私の名前を絞り出しました。
「……彼女です」
急な展開で発言することになった私。ですが、自分が客層を分析して苦労して描いたメニュー表です。質問の意図を正確に汲み取り、よどみなく説明を終えることができました。
「なるほど、お客様目線の素晴らしい工夫だ。よくやってくれたね」
店長からの真っ直ぐな称賛。大げさに揉めることなく、私の努力がきちんと認められた瞬間でした。
それ以来、同僚が人の成果に乗っかることはパタリとなくなりました。ただ真面目にコツコツと頑張っていれば、見ていてくれる人は必ずいる。そう思えた、ちょっと痛快な出来事です。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














