「子供が欲しいと言ったのは、あなたですよね」マッチングアプリで出会った男。だが、突きつけられた条件に思わず席を立った
プロフィールには「結婚前提」と書いてあったのに
30代も半ばになって、そろそろ本気で家庭を持ちたいと思い、マッチングアプリを始めました。
やり取りを重ねた相手の中に、誠実そうにメッセージを返してくれる男性がいて、私の「結婚を前提にお会いしたい」という希望にも「もちろんです」と返してくれていたのです。
事前に価値観のすり合わせもしておきたい、と伝えてあったので、初回からきちんと話せるはず、と楽しみにしていました。
初対面の場所はカフェでした。
趣味や食の話で笑い合えたし、子供が欲しいと言ってくれた点も嬉しくて、「私はパートくらいで働きながら子育てをしたい」と素直に伝えました。
彼も大きく頷いてくれて、最初の30分はとても良い時間だったのです。
柔らかい口調で「料理は健康的なものがいい」と話す姿に、家庭的な人なのかな、と少し期待もしていました。
話が将来設計に及んだ瞬間、空気がこわばった
ところが、暮らしのお金の話に移った途端、彼の発言が一気に変わっていきました。
「育児にかかるお金は折半で、残ったお金は趣味に使いたいんだ」
そう言い切ったあと、続けて、自分の趣味と貯金は完全に切り分けたい、生活費の負担も最低限にしたいと並べたのです。
聞きながら頭の中が真っ白になりました。
(子供が欲しいと言ったのは、あなたですよね)喉まで出かかった言葉を、ひとまず飲み込みました。
育児費の折半は、こちらがパート前提で話していたのを聞いていなかったとしか思えなかったのです。
さっきまで頷いてくれていた人と、本当に同じ人なのかと疑うくらいでした。
問い返した一言で、相手は静かに席を立った
私はカップを置いて、できるだけ落ち着いた声で聞き返しました。
「あなたと結婚することで、私に得られるメリットを、はっきり挙げていただけますか?その条件で頷く相手が、この世にいると思いますか?」
彼の頬がぴくっと動いて、目が泳ぎました。
「あ…」
そこで、自分の口にした条件がどれほど一方的だったか、ようやく気づいたみたいでした。
少しの沈黙のあと、彼は伝票を手にしてこう言ったのです。
「一方的でしたね、すいません。ここで帰らせてもらいます」
怒りより先に、こんな相手とこれ以上時間を使わずに済んだ、という安堵が胸に広がりました。
本音を早めに出してくれて、結果的にはありがたかったのです。アプリは閉じずに、また誠実な人に出会えるよう、自分の希望もきちんと言葉にしていこうと決めました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














