「住所教えて」10年ぶりに突然SNSで連絡してきたクラスメイト。だが、クラスメイトの本当の目的に思わず絶句
突然届いたSNSのメッセージ
SNSに通知が来たのは、何気ない平日の夜のことだった。
送り主は高校時代に同じクラスだった顔見知りで、卒業後は一度も連絡を取っていなかった人物だった。
十数年ぶりの名前に、最初は誰だか思い出すのに少し時間がかかった。
「住所教えて」
メッセージにはそう書いてあった。再会を喜ぶ一文もなく、用件だけが並んでいた。
引っかかりを覚えながらも、古い縁を無下にするのも悪いと思い、住所を伝えた。
数日後、厚みのある封筒が届いた。開けると結婚式の招待状が入っていた。
共通の知り合いも参加するということで、断りづらい流れになった。式に出てみると、学生時代には話したこともなかった旧友が、まるで久しぶりに会う親友のように振る舞っていた。
「近いうちにまた来てね」
帰り際に旧友はそう言った。それが口癖のように、後に何度も繰り返されることになった。
3回続いたお祝いと、その後の沈黙
数ヶ月後、出産の知らせが届いた。プレゼントを持って訪ねると、「わざわざありがとう」と旧友は言い、子どもをうれしそうに抱いていた。
赤ちゃんはかわいかった。そのときは、関係が少しずつ深まるのかもしれないとも感じた。
さらに数ヶ月後、子どもの節目を祝うホームパーティーの案内が来た。また手土産を用意して出かけた。
和やかな時間で、旧友は「近いうちにまた来てね」と笑顔で言っていた。
それが最後だった。
ホームパーティーから一ヶ月も経たないうちに、メッセージアプリから旧友のアカウントが消えた。
共通の知り合いに聞くと、引っ越したらしいとのことだった。転居の挨拶も、連絡先の変更も、一言もなかった。
(最初から、こういうつもりだったのかな)
結婚式のご祝儀、出産のプレゼント、ホームパーティへの手土産。思い返すと、会うたびにお祝いを渡す機会が用意されていた。
そして3つ目のイベントが終わると同時に、連絡先もアカウントも消えた。
悪意があったのかはわからない。でも、あの「近いうちにまた来てね」という言葉の軽さが、今でもどこか引っかかっている。後味の悪さは、説明のつかないモヤモヤとして残り続けた。
「また来てね」という言葉は、次のイベントへの伏線だったのか、それとも本当にそのつもりで言っていたのか。今となっては確かめようがない。ただ、お祝いを渡した後に毎回同じ言葉を言われていたことだけが、静かに残っている。3度の出費と、それと釣り合わない消え方。その差だけが、ずっと胸の中で割り切れずにいる。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














