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2026.09.22(Tue)

「え?朝飯食べてるだけですけど」電車でハンバーガーを2個食べ続けた若者。だが、近くの乗客が窓を開けた結果

「え?朝飯食べてるだけですけど」電車でハンバーガーを2個食べ続けた若者。だが、近くの乗客が窓を開けた結果

始発の車両で開いた2つ目の包み

通勤で毎朝使っていた電車は、始発の駅から出ていた。座って行けるように早めにホームへ向かい、発車までの時間を座席でぼんやり過ごすのが、あの頃の私の朝だった。

その朝も、乗りこんだときの車内はまだがらんとしていた。

けれど発車が近づくにつれて、通勤かばんを抱えた人たちが次々に入ってきて、つり革の前にも人が立ちはじめていた。

私の向かい側では、20代くらいの若い男性が紙袋を膝にのせていた。

取り出したのはハンバーガーで、あっという間に1個を食べ終えると、袋からもう1個を取り出して包みを開いた。

においはかなり強く感じられた。

人が増えてきた車内では、なかなか逃げていかない。私は気になって、そっとハンカチを鼻元へ当てた。

若者の隣には、グレーのコートを着た年配の男性が座っていた。

最初は黙って前を向いていたが、2個目を食べ始めたところで、ためらうように若者へ顔を向けた。

「すみません。ちょっと、においがこもってまして…」

若者は食べる手を止め、眉を寄せた。

「え?朝飯食べてるだけですけど」

「ええ、それは分かるんですけどね」

男性が困ったように返すと、若者は少し声を強くした。

「別にいいじゃないですか。朝ごはんくらい、どこで食べても自由でしょ」

男性はすぐには言い返さなかった。一度視線を落としてから、静かな声で続けた。

「ただ、周りの迷惑を考えてください」

若者は何も言わず、手にしたハンバーガーへ視線を戻した。

近くの乗客が開けた窓

少し気まずい空気が流れた。

すると、若者から少し離れた席に座っていた女性が振り返り、近くの窓に手をかけた。

「ちょっと空気、入れますね」

窓が少し開くと、冷たい朝の空気が車内へ流れこんできた。

「あ、すみません。ありがとうございます」

年配の男性が頭を下げると、女性は「いえ」とだけ返した。

若者は開いた窓をちらりと見たあと、周囲にも目を向けた。立っている人の中には、顔をそむけている人もいた。

しばらくして、若者は小さく息を吐き、食べかけのハンバーガーを包み直した。

「…分かりました。しまいます」

少し不満そうな声ではあったが、先ほどまでの強い口調ではなかった。

年配の男性も、「すみませんね」と短く返しただけだった。

やがて発車のベルが鳴り、ドアが閉まった。電車が走り出すと、窓から入る風で車内に残っていたにおいも少しずつ薄れていった。

その晩、夕食を食べながら夫にこの話をした。

「今朝ね、電車の中でハンバーガーを2個続けて食べてる人がいたの」

「朝の電車で? それは結構においそうだね」

「隣の人が声をかけたんだけど、最初は『自由でしょ』ってちょっと怒ってて」

「まあ、注意されたらムッとする人もいるか」

「でも最後はちゃんとしまってたよ」

「そっか。それならまだよかったね」

大きな言い争いになったわけではない。ただ、混み始めた朝の車内で、それぞれが少しずつ周囲を気にしたことで、その場は静かに収まった。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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