「この子はうちの飼い猫です」元野良の飼い猫を抱いて散歩する私。だが、職員が家まで尋ねに来たワケ
実家に帰ると、2度目の連絡が来ていた
週末に実家へ帰ると、私はときどき飼い猫を抱いて近所を歩く。もともとは庭に通ってきていた野良猫で、家族で相談して迎え入れた子だ。
去勢手術を受けさせ、マイクロチップの登録も済ませている。
外へ出るときは赤い首輪にリードをつけ、地面には下ろさず、ずっと腕の中だ。
猫は私の肩にあごを乗せ、きょろきょろと周囲を眺めている。
その週、実家に着くと父が困った顔で言った。
「また市から電話があったよ。野良猫を手なずけているんじゃないかって相談があったらしい」
「え、また?この前も同じ話だったよね」
「うん。これで2度目だよ。今度、担当の人が確認に来るって」
私は思わず腕の中の猫を見た。
「首輪もリードもつけて、抱っこしたままなのに…」
父も困ったように首をかしげていた。
職員さんに確認してもらった飼育状況
数日後、市の動物関係を担当する職員さんが実家を訪ねてきた。
私はマイクロチップの登録証明書など、飼育状況が分かるものを用意した。
職員さんはそれを確認しながら、普段どのように外へ連れ出しているのかを聞いてきた。
「散歩するときも、地面には下ろしていません。リードをつけて、ずっと抱っこしています」
「分かりました。ご自宅で飼われている猫なんですね」
職員さんは猫の様子も確認しながら、うなずいた。
「飼育されている猫だということはこちらで確認できました。必要があれば、相談された方にもそのようにお伝えしますね」
その言葉を聞いて、私はようやく肩の力が抜けた。
それから同じ連絡はなくなった
近所には猫が苦手なのか、私たちが通ると距離を取る人もいる。
だからといって、猫を好きになってもらう必要はないと思っている。
ただ、野良猫に餌を与えているわけではなく、家で飼っている猫をきちんと管理したうえで外へ連れ出していることだけは分かってほしかった。
職員さんが確認に来てから、市から同じ内容の連絡が入ることはなくなった。
それ以来、散歩に出るときは以前にも増して周囲との距離を意識している。猫をかわいがることと、猫が苦手な人への配慮。
その両方を忘れずにいたいと思った出来事だった。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














