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2026.09.24(Thu)

「何も言われなかったので甘えていました」夜10時の花火を注意した翌朝、隣人が玄関で告げたこと

「何も言われなかったので甘えていました」夜10時の花火を注意した翌朝、隣人が玄関で告げたこと

がまんしてきた工事の音

最初は、庭の竹を砕く機械の音だった。

それが終わると、今度はどこからか運ばれてきた重機が、朝から地面を掘り返しはじめた。

コンクリートが流され、大きな倉庫が建ち、やっと終わったと思ったら、また重機がやって来た。

お隣の工事は、そうして1年以上続いた。それでも昼間のことだからと、私は一度も文句を言わなかった。

そんなある夏の夜、隣の庭でバーベキューが始まった。夜9時ごろになると花火の音まで加わり、子どもたちのはしゃぐ声が閉めた窓越しにも聞こえてきた。

「重機の音が1年以上続いて、今度は夜の花火か…」

思わずこぼすと、夫が苦笑いした。

「まあ、夏休みだし。もう少ししたら終わるんじゃない?」

「そうだといいけど。子どもも寝てるしね」

夜10時ごろになると、いったん外は静かになった。やっと終わったのだと思い、私も布団に入った。

ところが眠りかけたころ、突然、パンッという大きな音が響いた。

私は驚いて飛び起きた。心臓が激しく打ち、しばらく布団の上から動けなかった。

玄関に立っていた二人

さすがにこれ以上は困ると思い、私は窓を開けて隣の庭に声をかけた。

「すみません。もう10時を過ぎています。子どもも寝ていますので、今夜はここまでにしていただけませんか」

それまで聞こえていた笑い声が止まった。

ご主人がこちらを見て、小さく頭を下げた。家族もそのまま花火をやめ、片づけを始めた。

翌朝、玄関のチャイムが鳴った。

ドアを開けると、40代くらいのご主人と奥さんが立っていた。奥さんの手には、包装紙に包まれた菓子折りがあった。

「昨夜は、本当にすみませんでした」

ご主人は深く頭を下げた。

「工事も長かったですし……ずっとご迷惑でしたよね。何も言われなかったので、つい甘えてしまって」

そう言って、もう一度頭を下げた。隣で奥さんも頭を下げ、菓子折りを両手で差し出した。

「子どもたちにも昨夜、話しました」

「ありがとうございます。そうしていただけると助かります」

私が菓子折りを受け取ると、二人はほっとしたように顔を見合わせた。

玄関先の話し声に気づいた夫も奥から出てきて、私の後ろで静かにうなずいていた。

「では、失礼します」

その夏、隣の庭で花火をする日はあっても、夜8時を過ぎることはなかった。

ある晩、窓の外からご主人の声が聞こえてきた。

「よし、もうすぐ8時だ。これで最後にしよう」

子どもたちの返事が聞こえ、ほどなくして庭は静かになった。

長く続いた工事のことまで謝られるとは思っていなかっただけに、翌朝の二人の姿は今でもよく覚えている。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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