出典:河原 由次X(@i_am_kawa_chan)
実業家と隣席客の言い分から考える鉄道利用の在り方
新幹線という密閉された空間において、特定の食べ物が放つ香りは、時に周囲への配慮を欠いた「匂いテロ」と称されることがあります。実業家の河原由次氏が自身のSNSで発信した、車内での551蓬莱の豚まん喫食を巡るトラブルが、ネット上で大きな議論を呼んでいます。隣席の乗客から直接注意を受けたというこのエピソードは、個人の自由と公共のマナーの境界線を改めて浮き彫りにしました。
事の発端は、河原氏が新大阪駅から東京へ向かう車内で、購入したばかりの温かい豚まんを食べ始めたことにあります。これに対し、隣の乗客から『551は新幹線で食べちゃダメだろ』と嗜められたといいます。河原氏はこれに対し『何言ってるの?』と反論。結果として、東京に到着するまで車内には重苦しい沈黙が流れたと報告しました。河原氏は、駅で販売されている以上、車内で食べることに正当性があると主張しています。
この投稿に対し、SNS上では瞬く間に賛否両論が渦巻きました。肯定派からは、以下のような声が上がっています。
『駅構内で販売されている以上、車内で食べることは想定内のはずだ』
『新幹線は食事を楽しむ場所でもある。匂いだけを理由に制限するのは行き過ぎ』
『注意する側も、わざわざ喧嘩を売るような言い方をするのは大人げない』
一方で、公共の場での配慮を求める否定派の意見も根強く存在します。
『あの独特の玉ねぎの匂いは、体調が悪い人や匂いに敏感な人には苦痛でしかない』
『ルールで禁止されていないから何をやってもいい、という考え方は寂しい』
『新幹線は自分一人の部屋ではない。周囲への最低限の気遣いは必要ではないか』
かつてメーカー側も、匂いに配慮してチルド商品の持ち帰りを推奨するなどの工夫を見せた時期もありました。しかし、焼きたての状態で提供されている以上、それをすぐに味わいたいという利用者の心理を完全に否定することは難しいのが現状です。
結局のところ、この問題の本質は明確なルールの有無ではなく、他者への想像力の及ばせ方に集約されるのではないでしょうか。注意した乗客の言い方が高圧的であった側面もあるかもしれませんが、同時に、香りの強い食事を控えるという暗黙の了解を重んじる文化も日本には根付いています。
お互いが少しずつ譲り合い、不快な思いを最小限にする知恵を出し合う。
そんな心の余裕が、現代の公共交通機関には求められているのかもしれません。














