「ほら、暗いから一緒に帰ろうよ」就職先で出会ったノリのいい先輩。だが、仕事帰りの先輩の行動に、思わず背筋が凍った
ノリのいい先輩の違和感…謎の待ち伏せ
再就職した会社で出会った、同じ部署の男性の先輩。
「わからないことがあったら、遠慮なく何でも聞いてね!」
「はい、ありがとうございます!」
第一印象は人当たりがよく、とてもノリのいい人。
新しい職場で緊張していた私にとって、気さくに話しかけてくれる彼の存在はありがたく、すっかり安心しきっていました。
しかし、数ヶ月が経って仕事にも慣れ始めた頃。先輩の行動に、少しずつ違和感を覚えるようになったのです。
退勤時、通用口付近を通りかかると、なぜかいつも先輩の姿が。
「お疲れ様、今日も遅かったね」
「あ、お疲れ様です……」
最初は「たまたま帰る時間が重なったのかな?」と思う程度。
しかし、それが毎日のように続くと、さすがに気づきます。明らかに私を待ち伏せしていると。
私と先輩は住んでいる地域が同じで、利用する最寄り駅も同じ。私はバス通勤、先輩は自転車通勤という違いがありました。
ある日の退勤時、いつものように通用口で待っていた先輩が、突然笑ってこう言ったのです。
「今日さ、どちらが先に最寄り駅に着くかな?」
「え……?」
「俺は自転車だし、君はバスでしょ?ちょっと競争してみない?」
「は、はぁ……」
何を言っているんだろう。心の中で困惑しながらも、私は適当に返事をして足早に会社を後にしました。
まさか、あんなことになるとは思いもせずに。
改札越しに目が合って…恐怖の帰宅路
バスに揺られながら「本当に競争なんてしているわけがない」と自分に言い聞かせる私。
やがて自宅近くの最寄り駅に着き、バスを降りて駅の改札へと向かいました。
しかし、そこで私の目に飛び込んできたのは信じられない光景。
なんと改札の向こう側に、あの先輩が立って待っていたのです。
「おっ!遅かったね、俺の勝ち!」
笑顔で手を振る先輩の姿を見た瞬間、全身の血の気が引き、背筋に冷たいものが走りました。
あまりの恐怖に足がすくんで、一歩も動けません。すぐに背を向けて逃げ出したかったけれど、向こうもこちらに気づいてニコニコと近づいてきます。
「ほら、暗いから一緒に帰ろうよ」
その瞬間、私の心の中で恐怖を上回る強い気持ちが湧き上がりました。「
ここで言わなきゃ、ずっとこのままだ」。私は震える足で地面を踏みしめ、先輩の目をまっすぐに見据えたのです。
「……先輩」
「ん?どうしたの?」
「こういうの、本当にやめてください」
「え……?」
「会社の前や、ここで待つの、やめてください。すごく怖いです」
私の言葉に、先輩の笑顔が凍りつきました。驚きと、少しの気まずさが入り混じった表情。
「いや、俺はただ……」
「何が『ただ』なんですか? 私の気持ち、一度でも考えたことありますか?」
「……ごめん」
先輩は、小さな声でそう言うと、気まずそうに目を逸らしました。
「もう二度と、私を待ち伏せしないでください。失礼します」
私は一気に言うと、先輩を睨みつけ、足早に改札を抜け、駅員の方へ向かいました。
なんとか自宅に帰り、玄関の鍵を閉めた瞬間、張り詰めていた緊張が一気に解け、涙が止まりませんでした。
怖かった、本当に怖かった。でも、言えた。勇気を出して、はっきりと拒絶できた。
翌日、先輩は会社で私を避けるようになりました。私の勇気が、先輩の異常な行動を止める第一歩となったのです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














