「わざわざ覗き込んでいるの?」絶対に外から見えないはずの家具を知る隣人。ご近所さんから聞いた事実に寒気がした
私の家は、前後左右に家が建ち並ぶ、六軒の住宅地の一つ。適度なご近所付き合いもあり、穏やかな日々を送っていました。
ある日の午後、母が庭の手入れをしていると、隣に住むおばさんが声をかけてきたのです。
「あら、今日も庭のお手入れ?いつも綺麗にしているわねえ」
「ええ、少し草が伸びてきたから。良いお天気で作業がはかどるわ」
ここまでは、ごくありふれた日常の立ち話。しかし、おばさんの口から出た次の一言で、平和な空気は一変します。
「2階のハンガーラック、うちのと一緒だわね」
おばさんはニコニコと笑顔を浮かべたまま、ふと思い出したように口を開きました。
「そういえば、二階のお部屋にある、回転式の黒いハンガーラック。あれ、うちで使っているのと同じだわね」
母は一瞬、何のことかわからず言葉に詰まったそう。
「えっ?あ、あの黒いハンガーラックですか……?ええ、まあ」
適当に相槌を打ちつつ、母の背筋にはツーッと冷たい汗が。夜になってその一部始終を聞いた私も、思わず身震いしてしまいました。
なぜなら、その「黒いハンガーラック」は、二階にある私の部屋の奥に置いているものだから。確かに、私の部屋の向かいにはおばさんの家の窓があります。
しかし、そのハンガーラックは、うちが窓を全開にしていたとしても、外からは完全に死角になる位置。わざわざ身を乗り出し、窓の奥を覗き込むように「ガン見」しなければ、絶対に視界には入らないはずなのです。
あの位置にある家具を把握しているということは、一体どういうことなのか。想像するだけでゾッとします。
恐怖のモーニング・ルーティン
「まさか、わざわざ覗き込んでいるの……?」
「そうとしか考えられないわ。普通に外を見るだけじゃ、絶対にわからないもの」
母と顔を見合わせ、青ざめる私。実は後から聞いたところによると、そのおばさんは周囲の家の様子が異常なほど気になる性格のようです。
毎朝、そして毎晩。雨戸を開け閉めするタイミングで窓を全開にし、周囲をぐるりと見渡すのが日課。一軒一軒の様子をじっくりと観察し、時には我が家の時と同じように、家の中まで覗き込むような動きも目撃されています。
「挨拶しようと思ったら、人の家の窓を食い入るように見てて驚いたわ」
他のご近所さんからのそんな証言もあり、恐怖は確信へ。
単なる好奇心だとしても、家の中を監視されている状況は気味が悪いもの。それ以来、私は部屋の窓を開ける時、必ずカーテンをしっかり引くようにしています。自分のプライベート空間が、知らない間に見られているかもしれない恐怖。今でも隣の窓が開く音がすると、思わず身構えてしまいます。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














