「いま近くまで来ているよ」家族旅行中でも割り込んでくる義両親。我慢できなかった私が固めた決意
夢のテーマパークの夕方に呼び出された日
夫の実家との付き合いは悪くないと思っています。
年に一度は中部地方の我が家から関東まで子どもたちを連れて帰省し、月に2回はビデオ通話もしている、気の置けない距離感のはずでした。
家族でテーマパーク旅行を計画すると、必ず夫に連絡が来ます。義実家はテーマパークから車で2時間半ほどなのに、毎回こう言われます。
「せっかく関東に来るのだから会いましょう」
あるときは、テーマパークで思いきり遊ぶ日の昼過ぎ、義父母から連絡が来ました。
「いま近くまで来ているよ。夕方、隣の商業施設で夕食どう?」
一番楽しみにしていたのは夜のパレード。子どもたちは何ヶ月も前から「あのキャラに会えるかな」と興奮で過ごしていたのです。
夫は申し訳なさそうに私を見ました。
閉園を前に園を抜け、商業施設のレストランでとりとめのない会話を続ける夕方。子どもの目に映ったきらめきは、もうどこか別の街のもののようでした。
朝食ビュッフェのあとにロビーに集合した親戚たち
我が家にとってテーマパーク旅行は、ホテルも含めて丸ごと全部が楽しみです。
ゆったり過ごせる客室を選び、朝食ビュッフェも必ず付ける。夜のショーやパレードは家族の最大のお目当てで、その日のために働いているといってもいいくらいなのです。
それでも義実家は、毎回そこに割り込もうとしてきました。
忘れられないのは、ホテルのチェックアウト日の朝のことです。前夜にこんな連絡が届きました。
「ホテルにランチを食べに行くね」
朝になって、ロビーに降りてみると、義父母だけではありませんでした。
夫の兄弟家族や親戚一同まで、当然のように勢ぞろいしているのです。
こちらは少し前まで朝食ビュッフェでパンとオムレツを思いきり詰め込んだばかり。それでも10人近い親族の前で「食べられません」とは言えず、個室の席にぐったり腰かけました。
料理は次々と運ばれてきて、私はほとんど箸をつけられないまま残してしまった。あの食卓のお皿の数を、いまでも申し訳なく思い出します。
こんなことが何度も繰り返されて、夫と私はある日ぽつりと話し合いました。
「もう、テーマパーク旅行は事後報告にしよう」
行ってから写真だけをビデオ通話で見せるスタイルに切り替えてから、私たち家族の数日間はようやく家族のものに戻った気がしています。
義実家を嫌っているわけではないのです。ただ、子どもたちが何ヶ月も心待ちにした夢の時間を、どうか家族行事の名のもとに削らないでほしい。その小さな願いが届かないことに、私はいまも静かにため息をついています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














