「年収設定、完全に嘘ですよね?」食事代でクーポンを出した自称・外資コンサルの男。だが、私が冷静に指摘した結果
年収マウントの連続
マッチングアプリで出会った自称・外資系コンサルタントの男性は、最初のやり取りから年収の話をやめなかった。
「年収1200万」「外資は結果を出した者が全てを取る」そういった言葉がメッセージのたびに挟まってきた。
私は心理療法士として働いていた。
そう伝えると「心理療法士?要はマッサージ師みたいなもの?」と返ってきた。
訂正しても話は年収に戻り、「でも僕の半分以下でしょ」と続いた。気になりながらも、直接会えば印象が変わるかもしれないと思っていた。
実際に会ったのは、初夏のレストランだった。
スタッフに上から接し、会話の中心は常に自分の実績と肩書きだった。
「国内企業はリスク管理が甘い」「外資でしか通じないスキルがある」私は相槌を打ちながら、ただ観察していた。言葉の質より、行動の一貫性のほうが人の本質を映す。それが仕事で学んだことだった。
クーポン、逆ギレ、そして静かな反撃
食事が終わりに近づくと、彼は「俺が出す」と宣言した。
伝票が届いた瞬間、彼はスマートフォンを取り出し、牛丼チェーン系列のクーポンを差し出した。全く関係のない店だった。
私が「こちらのお店では使えないと思いますが」と伝えると、彼の顔が険しくなった。
「なんで俺が言い間違えたみたいになってるんだ。君が変なタイミングで口を挟むから!」
声が周囲に届く大きさだった。
その後、小声に切り替えて「割り勘にして。細かいのないから、少し多く出しておいて」と言い足した。
私はゆっくりと口を開いた。
「年収設定、完全に嘘ですよね?」
落ち着いたトーンで、しかし周囲にも届く声量で言い切った。
彼はうつむき、早口で会計をすませて出ていった。
翌朝、アプリを開くと彼のアカウントは跡形もなく消えていた。マウントを取り続けた人が、ただ一度の論理的な問いで黙ったのだ。
年収の数字が大きくても、それが本当かどうかは行動に出る。
食事の席でお金の扱い方を見れば、だいたいのことはわかる。
すっきりとした朝だった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














