「自分の地元に来てほしい」私の意見を聞かず、自分の夢だけ語る彼。だが、誕生日のプレゼントを機に別れを決意
一方的に話が進んでいく感覚
マッチングアプリで知り合った彼と付き合って、最初の数ヶ月は穏やかに過ごしていた。
たまに出かけたり、近況を報告し合う時間が心地よかった。
変わったのは、彼が将来の話を語りはじめた頃だ。
地元に戻って居酒屋を開くつもりで、一緒についてきてほしいと言った。
「自分の地元に来てほしい」
夢そのものは否定したくなかった。
ただ、私にも今の仕事を続けたい理由があった。
場所を移すことは難しいと話すと、彼は表面上は聞いてくれたが、次に会っても前回と同じ前提で話が続いた。
こちらの状況を本当に考えてくれているのかどうか、だんだん分からなくなっていった。話し合いというより、最初から結末が決まっているような会話だった。
そのうちに私の誕生日が近づいた。
彼がプレゼントを渡したいと言って、包みを差し出してきた。中を開けると、入っていたのは櫛だった。
「いつも髪がボサボサだから」
笑えばよかったのか、素直に受け取ればよかったのかも分からなかった。
贈り物だとは思う。ただひとことが引っかかった。何かを否定されているような気持ちと、気にしすぎかという気持ちが交互に来た。気持ちを整理できないまま誕生日が近づいた。
誕生日前に別れて、それでも届いた文と投稿
誕生日を迎える前に別れを告げた。別れたくないと繰り返し言われたが、こちらの気持ちは変わらなかった。
これ以上続けても、どこにもたどり着けない気がしていた。
その後しばらくして、メッセージアプリに文が届いた。
誕生日のプレゼントを返して、という内容だった。
嫌気がさし、返信することもやめた。
彼のSNSには詩のような投稿も流れてきた。
誰に向けているのかは書かれていなかったが、タイミングから察した。見ていいのかどうかも分からなくなって、しばらく距離を置いていると連絡が自然と止まった。
その後、彼に新しい恋人ができたと共通の知り合いから聞いた。
こちらにも新しい出会いがあった。誕生日に訪れると書いてきた相手は、結局一度も来ることなく終わった。
将来の話も、プレゼントの一言も、別れた後の謎の連絡も、どれも明確なけじめのないまま過ぎていった。
付き合いの始まりと終わりがなんとなく曖昧なまま、いつの間にか消えていった関係だった。今でも思い出すたびに、どこかすっきりしないものが残る。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














