上司「これで進めよう」答えに詰まった先輩を尻目に私の提案を採用→毎回手柄を横取りされてた40代の逆転劇
毎回「私がまとめた案」になる
職場の先輩は、会議になると決まって「私がまとめた案では」と言い出す。
私が用意した資料が、その先輩の声を通るだけで別の出所に見えてくる。
直接何かを奪われるわけではないのに、会議が終わるたびに名前だけが消えていく。
そんなことが、長い間続いていた。
上司に言える立場でもなく、かといって同僚に相談するほどのことでもない気がして、ずっと黙って受け流してきた。
会議中に「それ、私が作りました」とは言いにくい。
先輩が概要を流暢に話すときほど、「資料を作ったのは自分なのに」という気持ちが胸の中でうずいた。
そういう空気の中で積み上がったモヤモヤだった。
答えに詰まる先輩と、名前を呼ばれた瞬間
その日も先輩が会議室で説明をはじめた。
「私がまとめた案ですが」という言葉とともに、いつもと同じ流れが始まろうとしていた。
ところが上司が途中で手を挙げた。
「資料の細かいところ、教えてもらえる?」
数値の根拠と、スケジュールの組み方についての質問だった。
先輩は「えっと」と繰り返したが、答えが続かなかった。
沈黙が伸びていくほど、会議室の空気が変わっていくのがわかった。どれくらい間が空いただろう。その時間が妙に長く感じられた。
しばらくして、上司が私の名前を呼んだ。
視線が集まる中、手元の資料を開いて一つひとつ説明した。準備してあったことばかりだったから、詰まらずに答えられた。
補足の質問が来ても、全部頭に入っていた。数値を出した根拠も、スケジュールのバッファを設けた理由も、全部自分で考えた内容だった。
最後まで聞いた上司が、ひとことだけ告げた。
「これで進めよう」
その場で採用が決まった。
会議後に「よく整理されていたね」と声をかけてもらったとき、長く胸に引っかかっていたものがようやく消えた。
先輩はそれ以来、私と目が合うと視線をそらすようになった。
次の会議から、「私がまとめた案」という言い方も聞かなくなった。
大きな出来事ではなかった。ただ、積み重なっていたモヤモヤが静かに晴れた、そんな一日だった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














