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2026.05.19(Tue)

「ちょっと電話無理かも」と1日30件の電話を誰かに任せ続けた先輩→3年働いて気づいた職場の不公平感

「ちょっと電話無理かも」と1日30件の電話を誰かに任せ続けた先輩→3年働いて気づいた職場の不公平感

受話器を取らない先輩の手元

以前勤めていた職場に、自分が嫌いな業務だけをうまく回避する先輩がいた。

その職場では一日に20〜30件の電話が鳴る。

在席しているスタッフが手分けして対応するのが当たり前の環境だったが、その先輩だけはいつも別の動きをしていた。

「ちょっと電話無理かも」

電話が鳴り出すと、急に書類を開いたり、近くの同僚に話しかけたりする。

呼び出し音が鳴り続けても、顔を上げることすらしない。

結局、誰かが代わりに取るのを待つのだ。

最初のうちはたまたまかと思っていた。

でも数ヶ月も経つうちにパターンが見えてきた。先輩が受話器を取る場面は、3年の在職期間を通じてほんの数回しかなかった。

誰も言わなかった3年間

周りのスタッフは徐々にそれを「仕方ないこと」として受け入れていった。

上司も口にしないし、同僚も苦笑いで済ませる。

その分の負担は、真面目に電話を取り続けている側に静かに積み重なっていった。

先輩は電話以外の仕事では特別に問題のある働き方をしていたわけではない。

だからこそ誰も指摘しにくい空気があったのかもしれない。

3年間勤めて退職する日、先輩は普通に送別の言葉をかけてきた。

笑顔で「お疲れさま」と言われながら、心の中でずっと引っかかっていたものを思い出した。

嫌な仕事は誰かが必ず引き受けている。見えにくいだけで、その不公平はちゃんとそこにある。

答えのないモヤモヤを胸に、職場を後にした。

家に帰ってからも、何度か思い返した。電話を取ろうとしないという行動が、なぜ3年も許され続けたのか。

明確なルール違反ではないからこそ、誰も声を上げにくかったのだと思う。

嫌な仕事を進んでやる人がいるからこそ、嫌な仕事を避ける人が成立する。その構造に違和感を覚えながらも、何もできなかった自分にも引っかかりが残った。

次の職場では、こういう不公平が起きないことを願いながら、新しいデスクに座った日のことを、たまに思い出す。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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