「仕事できないのはどっち」気が強い人の前だけ小声になるパートの女性→先輩の一言が放たれた瞬間にいびりが止んだ
標的を選ぶ巧みなやり口
アルバイト先に、年上の嫌味なパートの女性がいた。
その人が問題だったのは、やり口が分かりにくいことだ。
「これって難しいよね、前の子も苦労してたもん」
「私が代わりにやるから、こっちやってくれる?」
と自然な流れで面倒な作業を押しつけてくる。
怒鳴るわけでも、あからさまに無視するわけでもない。
ただ、気づけば自分だけが割に合わない仕事を続けていた。
その人には明確な傾向があった。気の強い先輩やベテランのスタッフの前では急に声が小さくなり、穏やかな顔を見せる。
そう、攻撃する相手を選んでいるのだ。
だから誰も気づかない。相談できる相手を探しながらも、「見えない嫌がらせ」は続いていた。
「仕事できないのはどっち」
転機は突然やってきた。
またいつものように嫌味を言われていると、仲の良い先輩が通りがかった。
職場で一目置かれている、ひと言で場を変えられるタイプの人だ。
その先輩は足を止めて、独り言のようなトーンで言った。
「仕事できないのはどっちよ」
パートの女性はぴたりと黙り、目を泳がせてその場を離れた。
先輩はそれ以上は何も言わず、何事もなかったように持ち場へ戻った。
それ以来、嫌がらせは消えた。
仕事を勝手に入れ替えられることも、遠回しな嫌味を言われることも、いつの間にかなくなっていた。
たった一言だった。
でもその一言が、何ヶ月も続いていた空気を一度で塗り替えた。
後で先輩に「ありがとうございました」と伝えると「気にしないでいいよ、ああいうの嫌いだから」と返ってきた。深く首を突っ込まないで、要所だけで動くスタンスがかえって清々しかった。
あの場の独り言が無ければ、私は今もシフトの中で身構え続けていただろう。声の大きさではなく、タイミングと相手選びが状況を変えるのだと、その日が教えてくれた。
同じような場面に出会ったら、自分も誰かのために独り言を放てる人でありたい。あの先輩の背中を見て、ぼんやりとそんなことを思った。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














