「あら、楽しそうね。どこで集まるの?」仲間はずれしていたママ友に見つかってしまった。結局、家に呼んだ結果
バス停に響いた、子どもの無邪気な声
子どもが幼稚園の頃、いつものバス停での出来事です。その朝、私はそわそわしていました。
実はこの日、グループの一人のママから、仲間内の4軒だけでこっそり集まろう、と内緒の誘いを受けていたのです。
「今から遊ぶんだよね!」
うちの子と仲良しの子が、バス停で無邪気にそう叫びました。
問題は、すぐそばに、その集まりに呼ばれていないはずのママが立っていたことです。グループを仕切りたがる、強烈な性格の人でした。
「あら、楽しそうね。どこで集まるの?」
仕切り屋ママが、すっと目を細めて尋ねます。計画を立てたママの顔が、見る間にこわばっていきました。
外すはずが、慌てて誘うことに
計画を立てたママは、その仕切り屋から仲間外れにされていました。
だから仕返しに、仕切り屋だけを呼ばず親子4軒で集まろうとしていたのです。
ところが子どもの一言で、計画が白日のもとにさらされてしまいました。
「えっと、その……よ、よかったら、ご一緒にどうですか?」
追い詰められたママは、しどろもどろにそう口にしました。声が完全に上ずっています。外すはずだった本人を、自分の口で誘うことになったのです。
「あら、入れてくれるの?」
「は、はい、ぜひ……」
「いいの?じゃあお言葉に甘えて」
仕切り屋ママは、待ってましたとばかりに即答です。さらに仲良しのママ親子まで連れてくる流れに。
計画したママは、引きつった笑顔のまま黙り込んでいました。
(こうなるなら、最初から普通に呼べばよかったのに)
私はそう思いながら、なんとか平静を装っていました。
ワンホールのケーキが、極小になった理由
集まった先で、計画したママはおやつにワンホールのケーキを用意していました。けれど、もくろみが外れて子どもの数は倍近く。
切り分けるたびにケーキはどんどん薄くなり、最後は一切れがびっくりするほど小さくなってしまいました。
「あら、足りるかしら、これで」
仕切り屋ママが、わざとらしく首をかしげながら自分の皿を覗き込みます。
すると、別のママまで「うちの子、これじゃ物足りないって言いそう」と口を添えました。周りのママたちも、こっそり目を見合わせています。
計画したママは、薄く切り分けられたケーキを前に、口を開きかけて、何も言えずにそのまま閉じました。
最後は、引きつった笑みを浮かべるしかなかったようです。
外そうとした相手を結局自分で呼び込んで、用意したケーキまで極小になる。誰のことも、誰も悪く言いません。
ただ、人を外そうとすると、めぐりめぐって自分が一番損をするのだと、私は笑いをこらえながら妙に納得した一日でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














