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2026.06.14(Sun)

「あの会長、辞めればいいのに」裏で言っていたママ友。だが、会長に直訴した時のありえない態度とは

「あの会長、辞めればいいのに」裏で言っていたママ友。だが、会長に直訴した時のありえない態度とは

いちばん不満を言っていた人

PTAの役員を引き受けた年、私たちはとにかく会長に手を焼いていた。

意見を出しても通らない。ワンマンで、誰の話も聞かない人だった。

役員仲間の中で、もっとも声高に不満を漏らしていたのが、八方美人のママだった。

会長の名前が出るたび、彼女は決まってこう言い放った。

「あの会長、辞めればいいのに」

「みんなそう思ってるよね」

「思ってるけど、面と向かっては言いにくいよね」

「大丈夫、私がはっきり言ってあげる」

集まるたびに、彼女はそう言って場を盛り上げた。

誰よりも頼もしく見えたものだ。みんなで顔を見合わせ、深くうなずいた。だから、彼女は当然こちら側だと、誰もが疑わなかった。

会長の前で、きれいに豹変

ある日、役員4人で意を決し、会長に直談判することにした。

他の役員の声を聞かないなら、来年度の継続は見送ってほしいと。

会長を前に、私たちは順に思いを口にした。

あとは最後の一人、あの八方美人のママが続くだけ。

誰もが、彼女の援護を待っていた。

ところが、彼女の口から出たのは、正反対の言葉だった。

「私は、辞めてほしいなんて思っていません」

その場の空気が、一瞬で凍りついた。

「ちょっと、あなた裏では…」

思わず声が出たけれど、彼女は涼しい顔で目を逸らすだけ。

会長の隣で、味方の顔をしてみせた。

こうして、残された私たち3人だけが「会長を追い出そうとした人たち」になった。

会長は何も変わらないまま居座り、年度末には、会長以外の役員が全員退いた。

残ったのは、寝返った彼女ひとりきりだった。

巡り巡って、本人のもとへ

翌年、役員のなり手はどこからも現れなかった。

広い学校に、会長と彼女、たった二人だけが取り残された。

ワンマンな会長を一身に受け止めるのは、もう私たちではない。

彼女自身だった。

そのうち、彼女が周りに愚痴をこぼしているという話が、ぽつぽつ耳に入ってきた。

「ほんと大変なの。誰か手伝ってくれない?」

かつて私たちに送っていたのと、寸分たがわぬ言葉だったという。

けれど、あの場での寝返りを覚えている人ばかりだ。

事情を知る誰一人として、彼女に手を貸そうとはしなかった。

年度末の廊下で、彼女とふいに目が合った。

気まずそうに笑った彼女は、あの頃の威勢の良さが嘘のように、すっかりやつれて見えた。

「…あの時、一緒に言えば良かった」

こぼれ落ちたのは、本音だった。

私は静かに、ひと言だけ返した。

「そうだね」

余計なことは言わなかった。彼女は何も返せないまま、肩を落として歩き去っていった。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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