tend Editorial Team

2026.06.14(Sun)

「もう止められないの!好きなの」浮気していた20年来の親友。だが、2人の言い分に下した決断とは

「もう止められないの!好きなの」浮気していた20年来の親友。だが、2人の言い分に下した決断とは

二重の裏切り

夫のスマホに届いた一通のメッセージから、穏やかだった毎日がすべて崩れた。

定期的に会っている相手がいる。

やりとりを確かめていくうちに、胸の中が冷たくなっていくのを止められなかった。

でも、本当にこたえたのはその次だった。

相手は、学生時代から20年来の親友だったのだ。

何度も家に呼んで、夫とも気軽に話していた、あの彼女。

夫の浮気よりも、いちばん信じていた彼女の裏切りのほうが、ずっと深く刺さった。

二人がかりで、私の知らないところで笑っていたのかと思うと、息が詰まった。

同じ部屋で、二人に告げた

私は夫と親友を、同じ部屋に呼んだ。

逃げ場のない場所で、二人の口から聞きたかった。

まず口を開いたのは、彼女のほうだった。

「もう止められないの!好きなの」

「気持ちって、そういうものでしょ」

悪びれない声に、私は静かに問い返した。

「20年の友情より、その気持ちが大事だったの?」

「責められても困る。好きになったんだから、仕方ないじゃない」

彼女は、ふいと目をそらした。

夫はとなりで、ただ床を見つめている。

何ひとつ、自分の言葉で語ろうとしない。

「あなたは何か言うことないの?」

「……すまない」

絞り出すような一言。

否定でも、ちゃんとした謝罪でもない、どっちつかずの声だった。

「その『すまない』に、何の意味があるの」

夫は答えられず、また下を向く。

私は二人に、用意していた封筒を差し出した。

「結論はもう出てる。あなたとは離婚する。あなたとは、二度と会わない」

親友の表情が凍りついた。

「二人が選んだことの結果。私はそれに合わせるだけ」

夫が腰を浮かせかけたが、私の目を見て、また座り直した。

彼女はうつむき、もう何も言えなかった。

さっきまでの開き直りは、どこにも残っていない。

「仕方ないで奪っていいものなんて、何ひとつないよ」

そう言い置いて、私はバッグを手に取った。

玄関を出るとき、振り返らなかった。

二人がどんな顔をしているかも、もうどうでもよかった。

夫も親友も、いっぺんに失った。それでも、嘘をつく二人と笑い合うふりをして暮らす毎日より、ひとりの今のほうが、ずっと呼吸がしやすかった。

背中越しに二人の沈黙を感じながら、私は迷わず外へ歩き出した。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.09.25(Fri)

夜11時すぎの「バタン!」という車のドアを閉める音で起こされる。しかし、勇気を出して朝の駐車場で事情を伝えると
tend Editorial Team

NEW 2026.09.25(Fri)

「住人の皆様の幸せを願って、宝くじを30枚買いました」掲示板を埋めた大家さんの張り紙。今朝見つけたうちの部屋番号
tend Editorial Team

NEW 2026.09.25(Fri)

「急に降ってきたから、勝手に入れちゃった」距離感が近かったお隣さん。近すぎる距離に感じている違和感
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.08.19(Tue)

【自由研究】夏休みの宿題が本格的すぎる!球場で「ロッテが強くなる方法」を研究する小3男子に「将来有望すぎる」の声も
tend Editorial Team

2026.08.19(Wed)

「夜11時を過ぎても、家具を動かす音がする」一度は我慢した私が、管理会社へもう一度相談した結果
tend Editorial Team

2026.09.19(Sat)

「新しいのを持ってきて、それから代金も返して」定食に虫を見つけた男性客。困る店員に代わって店長が伝えたこと
tend Editorial Team