「順番なんだから断るのはズルい」勝手に当番表へ入れたママ友。だが、私の一言で態度が一変
休めるはずだという決めつけ
年子の娘たちが幼稚園に通っていた頃、私はフルタイムの仕事を抱えていた。降園後は職場の託児室に預け、時間に追われる綱渡りのような毎日を送っていた。
ママたちの間には、子どもを順番に預かり合って半日の自由時間を作る当番制があった。家にいる人にとっては助け合いだったのだろう。
けれど私は最初の顔合わせで「平日は仕事で動けないので外してください」と伝えてあった。
ところが翌週、連絡網にこんなメッセージが回ってきた。来週の当番は私の番だ、と書かれている。
回したのは、グループを仕切るリーダー格のママだった。心当たりのない指名に、思わず画面を二度見した。
「順番なんだから断るのはズルい」
後日の集まりで理由を聞くと、彼女はそう言い放った。みんなが我慢してやっているのに、あなただけ逃げるのか、と言わんばかりの口ぶりだった。
一言で変わった潮目
私は静かに、けれどはっきりと事実だけを置いた。
「でも仕事が欠勤扱いになります」
その日に当番のために休めば、有給も残っていない私の給料はそのまま引かれる。誰かの自由時間を作るために、自分の収入を削る理由はどこにもない。遊びの調整ではなく、生活に直結する話なのだ。
「当番を引き受けると、その分まるまるお給料が減ります。それでもズルだと思われますか」
リーダー格のママは「えっ、欠勤……?」とつぶやいたきり固まった。想定していなかったのだろう、視線がさまよい、言葉が続かない。さっきまでの勢いは、もうどこにもなかった。
「最初に無理だって言ってたもんね」
そばにいたママが助け舟を出すと、ほかの数人も「うん、聞いてた」と次々に同調した。リーダー格のママの頬がみるみるこわばっていく。
「……知らなかったから。じゃあ、外しておくね」
彼女はそう言うのが精一杯で、私の名前を当番表から消した。さっきまでの強気はどこにもなかった。
「ありがとうございます。引き受けられる人だけで回せたら、みんな楽だと思います」
私は丁寧に、けれど一歩も引かずに締めくくった。その後、私に当番が回されることは一度もなくなった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














