「あり得ない、仕事任せられない」傲慢な態度ばかりの同僚。だが、同僚が退職した理由に唖然
だんだん変わっていった職場
中途で入ってきたその同僚は、最初のうちは物腰が柔らかかった。
自分より2歳上ということもあり、こちらから先輩として立てるようにしていた。分からないことを聞いてくれるし、場を和ませる会話もできる人だと思っていた。
半年が経つ頃には、その関係がひっくり返っていた。
業務の手順を独断で変え、客からのクレームが増えても「前の職場のやり方の方が合理的」と言い張る。
経験者扱いにあぐらをかいているように見えても、波風を立てたくなかったのでただ見守るしかなかった。
まわりも同様に、少し距離を置くようになっていった。
そんなある日、自分がミスをした。
処理の抜け漏れで取引先に余分な手間をかけてしまったのだ。対応に動いていたとき、その同僚が割り込んできた。
「あり得ない、仕事任せられない」
言葉の強さに動揺した。
上司ではない人から、これほど断言されるとは想定していなかった。
ミスへの後ろめたさと重なって、言い返す言葉が見つからなかった。その日は帰宅しても気持ちが落ち着かなかった。
1週間後に聞こえてきた話
「あの人、コソコソしてるね」
別の同僚がそう耳打ちしてくれたのは、ちょうど1週間後のことだった。
その言葉で、変化に気づいた。
客先で会社の備品を紛失したのに、すぐ報告せず自力で解決しようとしていたことが発覚したのだという。
上司が動き出すと、あれほど堂々と振る舞っていた同僚の態度が一変した。
席では視線を落とし、廊下では足音を潜めるようにして歩いている。声をかけられるたびに身を縮め、以前のように大きく話すことがなくなった。
責めるつもりはなかった。
ただ、事実を包み隠そうとした後ろめたさは、自分があの日感じた引け目と似たものだと気づいた。
あれほど強い言葉で人を責めておいて、自分のミスは隠そうとした。ミスをするのが有り得ないなら、隠蔽しようとすることは何なのか。
上司からの指導が入り、その同僚はしばらく物静かなままだった。以前のように口ばかり出すことがなくなり、自分の仕事に集中する時間が増えた。
職場の空気は少しずつ戻っていった。
あの日の言葉の棘は完全には消えない。泣いた記憶も、言葉にできなかった悔しさも残っている。
自分のミスを正面から認めて報告することと、人を声高に責め立てることとは、まったく別のことだと改めて思った。
ただ、「あの人、コソコソしてるね」という一言が胸に届いた瞬間、あの夜の気持ちが少しだけ薄れた気がした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














