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2026.07.01(Wed)

「お肉ばっかりじゃない」親子遠足で私の弁当を笑ったママ→別のママの一言で黙り込んだ瞬間

「お肉ばっかりじゃない」親子遠足で私の弁当を笑ったママ→別のママの一言で黙り込んだ瞬間

芝生に広げた手作り弁当

その日は幼稚園の親子遠足で、大きな公園の芝生に何家族かで集まっていた。私はお弁当の蓋を開けて、子どもの前に置いてやった。

中身はたこさんウインナーと唐揚げ、ミニハンバーグ。前夜に子どもが「これがいい」と選んだものを、リクエスト通りに詰めただけだ。

子どもは目を輝かせて、さっそくウインナーに手を伸ばす。その姿を見ているだけで、早起きして作った甲斐があったと思えた。ところが、向かいに座ったママがその弁当箱をのぞき込み、おかしそうに笑った。

「お肉ばっかりじゃない」

笑われた弁当箱

「ウインナーこんなに入れて、可哀想よ」

その人は続けてそう言い、自分の子の弁当を指さした。ブロッコリーやプチトマトが行儀よく並んだ、いかにも栄養を考えましたという中身だった。

「野菜も入れてあげないと。今のうちにちゃんとしつけないと、好き嫌いの多い子になるわよ」

「うちの子、これが好きなので」

かろうじてそう返したけれど、声は小さくなってしまった。周りのママたちは口を挟みづらそうに、それぞれの弁当に目を落としている。

せっかくの遠足の輪の中で、私の弁当だけが「悪い例」として晒されているようで、頬が熱くなった。これからも続く付き合いを思うと、言い返す言葉も飲み込むしかない。

うつむいたまま箸を握っていると、少し離れて座っていたママが、ふいに声をかけてきた。

向こうから差し出された言葉

そのママは、うちの子の弁当箱を見て、にっこりと笑った。

「おいしそう」

屈託のない声だった。そして、笑っていたママのほうを見て、穏やかにこう続けた。

「子どもがもりもり食べてくれるのが一番ですよ。残されるのが一番悲しいですから」

からかっていたママは、言葉を返そうとして口を動かしたものの、何も出てこなかった。さっきまで得意げだった表情が、みるみる強ばっていく。

「うちもお肉入れないと全然食べてくれなくて。すごく分かります」

声をかけてくれたママがそう言うと、黙っていたママたちも次々に口を開いた。

流れが変わったのが、はっきり感じられた。弁当を笑ったママは弁当箱に目を落としたまま、ばつが悪そうにうつむいてしまう。

「……まあ、家庭ごとのやり方よね」

かすれた声でそう言うのがやっとだった。それきり彼女は、私とも周りとも目を合わせず、黙々と自分の子の世話を始めた。

あの遠足のあと、私はフォローしてくれたママと急速に仲良くなった。

一方、弁当を笑ったママとは挨拶こそ交わすものの、向こうから視線を外すようになった。たった一人の温かい一言が、その場の空気をまるごと塗り替えた朝のことを、今でもときどき思い出す。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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