「作成は、ほとんど彼女にお願いしていたので」手伝った請求書のミスを押し付けられそうになった私。だが、事実を突きつけた結果
手伝ったはずの仕事が、私の担当になっていた
その話を耳にしたのは、社内の廊下を歩いていたときでした。
取引先から問い合わせが入った請求書について、同じ部署の同僚が上司に説明していたのです。
「作成は、ほとんど彼女にお願いしていたので」
思わず足が止まりました。
確かに、その請求書の作成を手伝ったのは私です。
ただし、もともとの担当者は同僚でした。締め切りが重なって手が回らないからと頼まれ、私は金額の入力や資料との照合を代わっただけです。
請求先や対象期間など、取引内容に関わる部分は担当者でなければ分かりません。そのため、入力が終わると私は必ず同僚に書類を戻していました。
「入力は終わったので、内容の確認をお願いします」
そう伝えると、同僚はいつも短く答えました。
「分かった。置いておいて」
以前から、同じようなことは何度もありました。同僚は締め切りが迫ると、「今日中だからお願い」と自分の仕事の一部をこちらへ回してきます。
忙しい事情は分かっていましたし、部署内で助け合うこと自体に不満はありませんでした。
ただ、手伝った仕事がいつの間にか「私に任せた仕事」として説明されていることには、納得できませんでした。
今回、取引先から確認が入ったのは、請求する対象期間についてでした。そこは私が入力した数字ではなく、担当者である同僚が確認する部分です。
残っていたメールが、担当範囲を示していた
数日後、上司を交えて経緯を確認することになりました。
同僚はそこで、もう一度こう説明しました。
「私は忙しかったので、作成は任せていました」
私はその言葉を聞いて、以前やり取りしたメールを開きました。
同僚から送られてきた依頼には、「金額の入力だけお願い。内容はこちらで確認します」と書かれていました。
そして作業を終えたあと、私からも「入力が終わったので、確認をお願いします」と返信していました。
私は画面を上司に見せながら言いました。
「私が頼まれたのは入力までです。内容の最終確認は、担当者がすることになっていましたよね」
同僚は画面を見たまま、しばらく黙っていました。
上司もやり取りを確認し、誰がどこまで作業を担当していたのかを一つずつ整理していきました。
その結果、今回の問い合わせについて私だけに責任があるわけではなく、本来の担当者が最終的に内容を確認する必要があったことが明確になりました。
上司は、今後ほかの人に作業を頼む場合でも、依頼する範囲と最終確認をする人をはっきりさせるよう、部署内でルールを改めて共有しました。
それ以降、同僚から仕事を頼まれるときも、「ここまでお願いできますか」「確認はこちらでします」と、担当する範囲が明確になりました。
私は声を荒らげたわけでも、同僚を責め立てたわけでもありません。
ただ、残っていたやり取りを確認しただけです。それでも、自分が手伝った以上の責任まで背負わなくていいのだと分かり、少し肩の力が抜けました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














