「パパいる?相談したいんだ」離婚話の最中に義母へこっそり電話した夫→隠れた本性に戦慄
離婚話の途中で消えた夫
結婚してからずっと、夫は親とは深く関わりたくないと言い続けてきました。それなのに、季節の行事があるたびに、そわそわと実家へ足を向けるのです。
「別に、仲がいいわけじゃないよ」
本人はそう言い張りますが、どこか腑に落ちないものを、私はずっと感じていました。
「じゃあ、今回は行かなくてもいいんじゃない?」
そう提案しても、夫はなんだかんだと理由をつけて実家へ帰っていきます。その繰り返しに、小さな違和感だけが積もっていきました。
ある晩、私たちは大きな喧嘩をしました。積もっていた不満がぶつかり合い、ついに離婚という言葉まで飛び出したのです。
「少しだけ、ひとりにさせて」
夫はそう言うと、スマートフォンを手にリビングを出て行きました。冷静になりたいのだろうと、私はその場に残りました。
ドア越しに聞こえた甘えた声
しばらくして様子を見に行くと、廊下の先から夫のひそひそ話が漏れてきました。電話の相手は、どうやら義母のようでした。
「パパいる?相談したいんだ」
私は思わず息をのみました。夫婦の問題を、私を差し置いて自分の親へ持ち込もうとしている。それだけでも、十分に驚きでした。
(今、パパって言った……?)
四十路が近い夫が、実の父親を「パパ」と呼んでいる。しかもその声は、いつもの落ち着いた彼とは別人のように甘えていたのです。
「うん、パパがそう言うなら、そうするよ」
電話の向こうにうなずく夫の背中は、まるで親の判断を待つ子どものようでした。関わりたくないと言い張っていたのは、近すぎる距離を私に悟られたくなかっただけなのかもしれません。
「関わりたくない」という言葉の裏で、この人はずっと親に寄りかかって生きてきた。そう気づいた瞬間、足元がひやりとしました。
私が本当に向き合いたかったのは、目の前にいる夫でした。けれど夫が向き合っていたのは、私ではなく電話の向こうの親だったのだと思うと、胸の奥がざわつきました。
強がりの下に隠れていた、幼いままの素顔。見てはいけないものを見てしまった気がして、私はそっと廊下を引き返しました。あの電話の声が、今も耳の奥にこびりついて離れません。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














