「パパ、もうこっち来ないで」冷たい夫を嫌がる子供。だが、共通の友人の言葉で夫が顔面蒼白に
子どもに背を向ける夫
二人目が生まれてから、夫はまるで人が変わってしまった。家のことは何ひとつせず、それが当然だという顔をしている。
「家事も育児も一切やらない」
宣言したその日から、夫は指一本動かさなくなった。
専業主婦の私に向かって、事あるごとに嫌味を重ねる。
「誰の稼ぎで暮らせてると思ってる」
つらかったのは、子どもたちへの態度だ。抱っこをせがまれても無視し、泣き声が響けば舌打ちする。
上の子が絵を見せに行っても、夫はスマホから顔も上げなかった。
「パパ、もうこっち来ないで」
ある日、上の子がぽつりと漏らした一言に、胸が締めつけられた。父親に近づこうとしなくなった子どもたちを見て、私の我慢はとうとう限界を超えた。
身内以外に弱い小心者
私は、夫とも学生時代からの付き合いがある友人に相談することにした。事情を話すと、友人は静かに、しかしはっきりと怒っていた。
「一度、あいつと話す」
週末、友人は夫を喫茶店に呼び出した。同席した私の前で、友人は夫の目をまっすぐ見て言った。
「よくそんな事言えたな」
家では威勢のいい夫が、みるみる顔色を失っていく。友人は静かに続けた。
「奥さんがいるから、お前は仕事に行けてるんだろ。子どもへの態度、父親としてどうなんだ」
夫は口を開きかけて、結局何も言えなかった。額に汗をにじませ、視線を落とし、ただ小さく「すみません」を繰り返す。
もともと身内以外の人間には逆らえない、小心者の男だった。
「家では偉そうなのに、外だと借りてきた猫だな」
友人が呆れたように言うと、夫はますます背中を丸めた。近くの席の客までこちらを気にして、夫は逃げ場を失っていく。あんなに私を見下していた口が、今は一言も反論できずにいる。
「……ごめん。全部、俺が悪かった」
絞り出すような声だった。あれほど威張っていた夫が、他人の前ではこんなにもあっさり縮こまる。滑稽で、そして少しだけ痛快だった。
帰り道、夫はうなだれたまま歩いていた。翌朝、夫は自分から子どもの朝食を作り始めた。ぎこちない手つきを横目に、私はようやく息をつくことができた。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














