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2026.07.04(Sat)

「傷なんてあった?」怪我した長男の後頭部を見ていない夫→合わない価値観に体の震えが止まらなかった

「傷なんてあった?」怪我した長男の後頭部を見ていない夫→合わない価値観に体の震えが止まらなかった

帰宅を待っていた報告

その土曜は、私がシフトの当番でした。

小学生の長男と幼い下の子を夫に預けて、朝から仕事に出たんです。

父親と過ごす一日を、子どもたちは楽しみにしていました。

仕事を終えて帰ると、二人が、その日あったことを競うように話してくれました。

夫に公園へ連れて行ってもらったのだと、うれしそうでした。

「父ちゃんと相撲したの」

ほほえましく聞いていた私の耳に、長男のこんな言葉が飛び込んできました。

「転んで、頭ごつんってした」

相撲で転んだ、というだけなら子どもにはよくあること。

それでも念のためと、私は長男の後頭部に指を伸ばしました。

髪の奥で、指先がぬるりと止まりました。

傷が割れて、血がにじんでいたんです。

妻が凍りついた一言

私はすぐに、居間でくつろいでいた夫のところへ行きました。

「頭ぶつけたって聞いたけど、傷、どうした」

夫が返したのは、こんな一言でした。

「傷なんてあった?」

その瞬間、体の芯が凍りつきました。

頭を打ったのは知っている。なのに、傷があるかどうかを見てすらいなかったんです。

「血、出てるよ。消毒は」

「してない。泣いてなかったから」

転んだ子の頭を、一度も確認していない。

当然、洗いも消毒もしていませんでした。泣かなかったから大丈夫。夫のなかでは、それで話が済んでいたんです。

そばで長男が、きょとんと私たちを見上げています。

本人はけろりとしているぶん、余計に背筋が寒くなりました。

私は洗面所へ長男を連れて行き、傷口を洗い流しました。ぱっくりと開いた傷を消毒する間も、夫の言葉が耳から離れませんでした。

この人には任せられない

手当てを終えても、胸の奥のざわつきは消えませんでした。

「泣かなかったら、気づかないままだったの」

私が尋ねると、夫は不思議そうな顔をしました。

子どもが痛がらなければ、傷は無いのと同じ。

その感覚が、当たり前のように顔に出ていたんです。

眠る長男の後頭部を見ながら、私は静かに悟りました。

この人は、自分の都合の外にあるものが見えない人なのだと。子どもの痛みも、そのなかに入っていなかったんです。

もし次に、笑って隠せないほどの何かが起きたら。頭を打った子が、あとになって具合を崩したら。そのときこの人は、きっと気づけない。そう思うと、体の震えが止まりませんでした。

子どもを任せて出かける日が、これほど怖いものになるとは思いませんでした。あの後頭部の怪我を、私は生涯忘れないと思います。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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