「毎日流しっぱなしは誰?」水道の水を流しっぱなしの夫。だが、パスタを茹でる時の妻の一言で態度が一変
「重くて持てない」が通じない夫
夫は話が通じない人だと、結婚してから何度も思い知らされてきた。
とくに水の使い方には、いつも頭を抱えている。
食器を洗うときは蛇口を全開にしたまま、最後まで止めることがない。
泡を流すわけでもないのに、ただジャージャーと流れ続ける水がもったいなくて仕方なかった。
「洗ってる間は止めてね」と頼んでも、生返事で流しっぱなし。私が節約の話をするたび、心底どうでもよさそうな顔をした。
何度言っても、暖簾に腕押しだった。
鍋いっぱいの水をめぐる攻防
ある日、夫がパスタを茹でると言って、大鍋にあふれそうなほど水を張り、そのまま放置してどこかへ行った。
いつまで経っても火にかける気配がない。
麺が伸びてしまうと思い、私が代わりに茹でようとした。
ところが、この量では重くて、コンロまで運べない。
仕方なく、おたまで水を減らしてから火にかけることにした。
しばらくして戻ってきた夫は、鍋の水位が下がっているのを見るなり、眉を吊り上げた。
「もったいない、何で捨てた」
あれだけ食器の水を流しておいて、どの口が言うのか。
私は、静かに聞き返した。
「毎日流しっぱなしは誰?」
夫はぐっと言葉に詰まり、目を泳がせた。それでも納得できないのか、ぼそりと言い返してくる。
「この量、私には重くて持てないの。だから減らしただけ」
「なんで?重くて持てるでしょ?」
まだそんなことを言う夫に、私はきっぱり返した。
「じゃあ、あなたが最後まで茹でて。持てるんでしょ?」
夫は得意げに鍋へ手をかけ、持ち上げようとして、その重さによろけた。
片手を添え直し、両手でやっとコンロまで運ぶ始末だった。顔が真っ赤になっている。
「……重いな、これ」思わず漏らした一言に、私は黙って笑ってみせた。
ようやく私の言っていたことが、身をもって分かったらしい。
それ以来、夫は食器を洗うとき、素直に水を止めるようになった。もう二度と、もったいないとは言わなくなった。
たまに蛇口を開けっぱなしにしかけては、はっとした顔で慌てて締める。その姿を見るたび、私は小さく溜飲を下げている。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














