「専業主婦でしょ、公園に付き合ってよ」執拗に誘い続けたママ友から、土日のパートを口実に距離を置いた
断れないまま埋まる予定
幼稚園で毎日顔を合わせるママ友がいました。
専業主婦歴が長く、話し相手を探しているのか、とにかく私を離そうとしないのです。
降園の時間になると、必ず腕を引くようにして言いました。
「専業主婦でしょ、公園に付き合ってよ」
平日はほぼ毎日、公園の砂場のそばで彼女の愚痴に付き合いました。週末になれば、朝から一日がかりで呼び出されます。
家の用事を片づけたい日も、少し体を休めたい日もありました。
それでも彼女は、私に予定があるという発想がまるでないようでした。
「明日も一緒だよね?お弁当持って行こう」
断ろうとすると機嫌が悪くなるのが分かるので、私はいつも曖昧に頷いてしまうのでした。
「私だって、たまには家のことしたいんだけど」
のどまで出かかった言葉を、何度も飲み込みました。
気づけば、自分の一週間がまるごと彼女のものになっていたのです。
土日のパートを始めた朝
ある朝、鏡の前で疲れきった自分の顔を見て、はっとしました。
このままではいけない。私は求人を探し、土日出勤の短期パートに応募したのです。
採用が決まった週末、いつものように誘いが来ました。今度こそ、私は落ち着いて答えました。
「ごめんね、土日は働くことにしたから」
彼女はぽかんとした顔で固まりました。
「専業主婦なのに?旦那さんの稼ぎで足りてるでしょ」
「お金の話じゃないの。自分の時間がほしかっただけ」
それでも彼女は「じゃあ平日は空くよね」と、なおも予定を埋めにかかってきました。
「平日も、少し一人で過ごしたいんだ」
私がきっぱり言い切ると、彼女は気まずそうに目をそらし、それきり黙ってしまいました。
何か言い返そうと口を開きかけて、結局は何も言えずに帰っていったのです。
その様子を横で見ていた顔見知りのママが、あとでそっと耳打ちしてくれました。
「よく言えたね。私も誘われ続けて、ずっと困ってたの」
我慢していたのが自分一人ではなかったと知り、胸のつかえが取れました。
それからは、彼女から声がかかることも減っていきました。無理に距離を詰めてくることも、もうありません。
私が働いていると分かってからは、別の相手を探し始めたようでした。
パートで得たのは、給料だけではありませんでした。断る口実と、自分の時間を取り戻す勇気です。
誰にも呼び出されない土曜の朝、私は玄関でスニーカーの紐を結び直しました。仕事へ向かうその一歩で、ようやく彼女と静かに距離を置けたのだと感じました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














