「昼飯とコーヒーくらい、頼めるだろ」妻の休みに在宅を合わせた夫が、妻の週3のパートの本当の意味を知った
リスクを分けるための週3
子どもは、よく熱を出します。
そのたびに仕事を休むのは、決まって私でした。
夫も協力的ですが、彼の職場は、そう簡単に抜けられる雰囲気ではありません。
だから私は考えました。フルタイムをやめ、週3のパートに切り替えようと。
勤務日を減らせば、その分、家庭の急な変化に動きやすくなります。
収入は下がりますが、心の余裕には代えられません。
パート先にも事情は正直に話しました。
週3回であること、子どもの発熱時には夫も在宅で対応できること。私が働く日に何かあれば夫が家に残る。
そう役割を決めたうえで、私は日数を削ったのです。
これで、いざというときのリスクを二人で背負える。そう安心していました。
子どもが熱を出しても、私一人が青くなって職場に頭を下げる日々とは、もうお別れできる。そう信じていたのです。
夫が「意味」に気づいた日
ところがしばらくすると、夫は私の休みの日に在宅勤務を入れるようになりました。
最初は偶然かと思っていました。
けれど、それが二度、三度と続くうちに、はっきりと違和感に変わっていったのです。
「昼飯とコーヒーくらい、頼めるだろ」
軽い口調でそう言われ、私は言葉を失いました。
夫にとって在宅は、一緒に昼を食べられる嬉しい日らしいのです。
でも私にとっては違う。私が働く日に子どもが熱を出しても、家に残れる人がいない。
結局、私が休む羽目になります。
おまけに休みの日は、夫の昼食をわざわざ作り、コーヒーまで淹れている。
楽になるどころか、手間が増えていました。
負担を分けるつもりが、いつの間にか私だけに寄っていたのです。
もう黙っていられません。私は夫を座らせ、順序立てて説明しました。
週3にしたのはリスクを分けるため。だから在宅は、私が休む日ではなく、私が働く日に合わせてほしいと。
聞き終えた夫は、しばらく黙り込みました。
「……ごめん。俺、昼飯を一緒に食べられることしか、考えてなかった」
「昼を一緒に食べたい気持ちは嬉しい。でも、私が働く日にこそ、家にいてほしいの」
そう伝えると、夫は自分の勘違いにようやく気づいた顔をしました。
私が数字を削ったのは、楽をするためではなかったのだと。
次の週から、夫の在宅日は私のパートの日に戻りました。一緒に昼を食べる日は減ったけれど、子どもが熱を出しても、もう私一人で抱え込まなくていい。週3という数字に込めた意味を、夫はようやく分かってくれたのです。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














