夫「前から言ってたよね」→「聞いてないんだけど」職場のママ友と我が子で出かける約束をした夫。妻が正論をぶつけた結果
子どもの一言で知った予定
平日の夜、寝る前の子どもが無邪気に言った。「明日、パパとお友達と大きい公園みたいなところに行くの」
有名テーマパークのことらしい。
私はその予定を、そのとき初めて知った。
夫に確かめると、同じ職場のママ友と、その子どもを連れて出かける約束をしているという。
「聞いてないんだけど」
私がそう言うと、夫はスマホから目を離さないまま返した。
「前から言ってたよね」
前から言っていた、と夫は言う。
けれど私には、その「前」がいつなのか、まるで思い出せなかった。数日前に日付をぽつりと告げられただけ。誰と行くのかも、何時に帰るのかも、相談された覚えはなかった。
それでも夫は、当然の予定みたいな顔でスマホをいじり続けている。
子どもは子どもで、もう行く気になって目を輝かせていた。
静かに問い詰めた夜
私は感情的にならないよう、ひとつずつ聞いた。
「お昼ご飯はどうするの」「帰りは何時」「子どものアレルギーの薬は誰が持つの」
夫はどれにも即答できなかった。
「現地で買えばいいだろ」と口では言うものの、目はだんだん落ち着かなくなっていった。
「……そこまでは、考えてなかった」
夫の声が小さくなった。
子どもを丸一日連れ出す計画なのに、肝心なことは何ひとつ決まっていなかったのだ。
「相談って、日付だけ言うことじゃないよ。子どもを預けるのか、私も行くのか、一緒に決めることでしょう」
夫は言い返そうと口を開き、けれど言葉が続かず、そのまま黙り込んだ。
そこへ、たまたま電話をかけてきた義母が事情を聞いて、電話口で夫をたしなめた。
「あんた、奥さんに何も言わずに孫を連れ回す気だったの。だめでしょう」。夫は肩をすぼめ、受話器を耳から離せないまま小さくなった。
いつもは義母の味方をする夫が、このときばかりは何も言い返せずにいた。私は横で、少しだけ胸がすく思いがした。
「……ごめん。ちゃんと相談すればよかった」
ようやく素直になった夫に、私は「わかってくれたならいい」とだけ返した。責めたいわけじゃない。
家族のことを勝手に進めないでほしい、ただそれだけだった。
結局その外出は仕切り直しになり、次の休みは家族みんなで出かけた。以来、夫は予定を決める前に、必ず私へ一声かけるようになった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














