「1時間だけ、お願いできない?」連絡なしで子どもを預けに来たママ友。だが、私が初めてきっぱり断った結果
土曜の朝、突然鳴ったインターホン
土曜の朝、出かける準備をしているとインターホンが鳴りました。
画面に映っていたのは、同じ幼稚園に通う子のお母さんと、その娘さんでした。
その日は会う約束をしていません。
嫌な予感がして玄関に出ると、ママ友は申し訳なさそうに笑いました。
「急で悪いんだけど、1時間だけ預かってもらえない?」
買い物に行きたいので、その間だけ娘さんをうちで遊ばせてほしいというのです。
実は、こうしたお願いは初めてではありませんでした。
以前にも「少しだけ」と頼まれて預かったところ、迎えに来たのは予定よりかなり遅い時間でした。
そのとき私は、「次からはせめて前の日までに連絡してね」と伝えていました。
ところが今回も、事前の連絡はありません。
「ごめん。今日はうちも出かける予定だから無理なんだ」
そう答えると、ママ友は少し困った顔をしました。
「でも、本当にちょっとだけなの。お菓子でも食べさせて待たせておいてくれればいいから」
娘さんは母親の横で、黙ったままリュックの肩ひもを握っていました。
私はその姿を見て、余計に曖昧な返事をしてはいけないと思いました。
「今日は預からない」と伝えた
「前にも言ったけど、急に来られても預かれないよ。何かあったときに責任も持てないし」
できるだけ責めるような言い方にならないよう、落ち着いて伝えました。
するとママ友は、「そこまで言わなくても」と少し不満そうな表情を浮かべました。
「みんなで遊ぶこともあるし、いいかなと思っただけなんだけど」
「遊ぶ約束と、子どもだけを預かるのは別だと思う」
そう返すと、しばらく沈黙が続きました。
ちょうど奥から夫も出てきました。
「もう出る時間だよ」
その声を聞いたママ友は、ようやく諦めたようでした。
「分かった。じゃあ今日はいいや」
そして娘さんと一緒に帰っていきました。
玄関を閉めたあと、私は少しだけ胸が痛みました。
娘さんには何の責任もありません。
それでも、断らなければ同じことが繰り返される気がしていました。
夫も、「急に預かって何かあったら困るし、これでよかったんじゃない」と言ってくれました。
それ以降、そのママ友から突然子どもを連れてこられることはなくなりました。
園で会えば普通に挨拶はしますし、子ども同士も以前と変わらず遊んでいます。
ただ、親同士には少し距離ができました。
以前の私は、断ることで関係が悪くなるのが怖くて、つい引き受けていました。
でも今は、無理なことには無理と言うことも、付き合いを続けるためには必要だったのだと思っています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














