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2026.08.15(Sat)

「今日は奥さん来てへんの?」正月の集まりで何気なく聞いた夫。だが、その場の空気が重くなってしまったワケ

「今日は奥さん来てへんの?」正月の集まりで何気なく聞いた夫。だが、その場の空気が重くなってしまったワケ

いつもの場所だけ、座布団がなかった

夫の実家では、毎年正月になると親戚が集まります。

いとこ夫婦やその子どもたちもやって来るため、座敷には朝から座布団や料理が並べられていました。

その年も私たちが到着すると、すでに何人かの親戚が集まっていました。

ところが座敷に入ったとき、私は少しだけ違和感を覚えました。

毎年、夫のいとこの隣に座っている奥さんの姿がありません。そこには座布団も用意されていませんでした。

「今日は奥さん、あとから来るのかな」

私は小声で夫に聞きましたが、夫も事情を知らないようで、首をかしげるだけでした。

仕事か何かで遅れているのだろう。私はその程度に考え、そのまま料理を運ぶのを手伝いました。

夫の何気ない一言で、空気が変わった

昼になり、全員で食卓を囲みました。

しばらくは子どもの学校の話や仕事の近況など、いつもの正月らしい会話が続いていました。

そんな中、夫がいとこに向かって何気なく聞きました。

「そういえば、今日は奥さん来てへんの?」

その瞬間、近くで話していた親戚たちの声が止まりました。

夫もすぐに空気の変化に気づいたようです。

いとこは少し間を置いてから、困ったように笑いました。

「うん。今日は来ないんよ」

それ以上は何も説明しませんでした。

義母がすぐに「お茶入れ直そうか」と話題を変え、別の親戚も子どもたちに声をかけました。

会話は少しずつ戻りましたが、夫はそれ以上、その話には触れませんでした。

帰り際、義母から聞かされた事情

夕方になり、私たちが帰ろうとしたときでした。

玄関先で義母が夫を呼び止め、小さな声で何かを伝えました。

車に乗ってから、夫が申し訳なさそうに言いました。

「去年、離婚したんやって」

私はそこで初めて事情を知りました。

義母は以前、夫にも伝えたつもりだったそうです。しかし夫には話が届いておらず、私も当然知りませんでした。

夫はしばらく黙ったあと、「知らんかったとはいえ、聞かんほうがよかったな」とつぶやきました。

悪気があったわけではありません。知らなければ、いつもいる人がいない理由を聞いてしまうこともあります。

それでも、家族や親戚の事情は、本人が話したくないこともあります。

あの日以来、いつもと少し様子が違っていても、まずは相手から話してくれるのを待とうと思うようになりました。

何気ない一言でも、相手にとっては触れられたくない話題かもしれない。正月の帰り道、そんなことを考えさせられた出来事でした。

※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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