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2026.08.15(Sat)

「順番を待つのは、うちの子には無理」公園で順番を抜かした親子。だが、他の父親の一言で態度が一変

「順番を待つのは、うちの子には無理」公園で順番を抜かした親子。だが、他の父親の一言で態度が一変

あと3人、と数えながら待っていた娘

休日の午後、7歳の娘と近所の公園へ遊びに行きました。

娘のお目当ては、いつも子どもたちが並んでいる人気の遊具です。その日も、前には3人ほど待っていました。

「あと3人だね」

「うん。すぐだね」

娘は最後尾に立ち、前の子が遊び終わるたびに少しずつ進んでいきます。私は少し離れたところから、その様子を見ていました。

やがて前にいるのは、あと1人だけになりました。

そのとき、横から小学生くらいの男の子を連れた母親がやってきました。

そのまま列には並ばず、男の子を娘の前へ入れようとしたのです。

「待つのは、うちの子には無理なんです」

突然前に入られ、娘は戸惑ったように私を見ました。

私は慌てて近づき、母親に声をかけます。

「すみません。うちの子、ここでずっと並んでいたんです」

すると母親は、少し困ったような顔をしながら答えました。

「この子、順番を待つのが苦手なんです。先にやらせてもらえませんか」

お願いというより、もう決まったことのような言い方でした。

「でも、みんな並んでいますから……」

そう返すと、母親は娘を見て言いました。

「そちらのお子さんは、大人しく待てるんだから大丈夫でしょう」

「待つのは、うちの子には無理なんです」

周囲にいた保護者も、こちらを気にしている様子でした。

私は娘の手を取ろうとしました。別の遊具へ行けば、これ以上嫌な思いをしなくて済みます。

ところが、私が手を伸ばすより先に、前に並んでいた子どもの父親が振り返りました。

「それでも待つから、順番なんですよ」

父親は母親を責めるような口調ではなく、静かに言いました。

「待つのが好きな子なんて、たぶんいませんよ」

母親が黙ります。

父親は続けました。

「それでもみんな待っているから、順番になるんじゃないですか」

近くにいた別の保護者も、「最後尾はあちらですよ」と列の後ろを指しました。

母親は周囲を見回し、しばらくしてから男の子の手を引きました。

「……じゃあ、後ろに行こう」

二人はそのまま最後尾へ向かいました。

娘は何も言わず、元いた場所に戻ります。

やがて前の子が遊び終わり、娘の番になりました。

「どうぞ」

先ほど声をかけてくれた父親に促され、娘はうれしそうに遊具へ駆けていきました。

帰り道、娘がぽつりと言いました。

「ちゃんと並んでてよかったね」

「うん。ちゃんと見てくれている人がいたね」

あのとき私が娘の手を引いてその場を離れていたら、娘は「並んでも意味がない」と感じていたかもしれません。

順番を守るという当たり前のことを、きちんと守っていいのだと伝えてくれた父親のひと言が、今でも心に残っています。

※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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