「年収いくら?貯金はあります?」初対面のデートで質問攻めの男。だが、プロフィールと違う姿に席を立った結果
年収と職業から始まった初対面
アプリで知り合った相手と初めて会ったのは、駅近くのカフェだった。
プロフィールには丁寧な自己紹介が書かれていて、メッセージのやりとりも特に問題はなかった。
「ちゃんとした人かもしれない」と少し期待しながら向かった。
待ち合わせの時刻に少し遅れて現れた相手は、礼儀正しく見えた。少なくとも、最初の数分は。
ところが席に着くなり、相手は「仕事は何をされているんですか」と切り出してきた。
続いて勤め先の規模、それから収入について畳み掛けてきた。
「年収いくら?貯金はあります?」
答えが少し曖昧だったためか、表情がすうっと固まった。笑顔が消えて、何かを評価するような沈黙が続いた。
その後も似たような質問が続いた。貯金はあるか、転職の予定はあるか、一人暮らしかどうか。こちらの言葉に対して、何かを採点しているような間があった。
楽しい会話とはほど遠かった。アプリのプロフィールで感じた「穏やかな雰囲気」は、どこにも見当たらなかった。
思い切って言葉にした
食事が半分ほど進んだとき、「あなたは恋愛より仕事が大切ですよね?私との時間は楽しくないですか?」と問いかけてきた。
断定するような語気で、言い訳をさせる気がないのが伝わった。
もはや会話ではなく、尋問に近い感覚だった。
静かに言葉を選んで答えた。
「プロフィールと全然違う人だったので」
席を立とうとすると、相手は突然「待って、誤解させてごめん」と慌て出した。
さっきまでの審査するような雰囲気が消えて、今度は必死に引き留めようとしてくる。その変わりよう自体が、一番気持ち悪かった。表情を取り繕う速さに、背筋がひんやりした。
「大丈夫です」とだけ返して店を出た。帰り道、ため息が出た。思ったより疲れていた。
口コミに並んでいた同じ言葉
家に帰ってから、アプリの口コミ欄を確認してみた。その男性のページに、見覚えのある内容が並んでいた。
「初対面で収入のことを何度も聞かれた」「少し断ったら態度が豹変した」「会うまでは普通だったのに全然違う人だった」。同じような経験をした女性のコメントが、いくつも投稿されていた。
断った判断は間違っていなかった。それでも、信じて会いに行ったあの時間と、帰り道に感じた消えない不快感は、うまく整理できないままだった。
同じ経験をした女性たちのコメントを読みながら、少しだけ気持ちが楽になったのも確かだった。次の一歩を踏み出すのに、しばらく時間がかかりそうだと思った。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














