「結婚願望なかったんですか?」婚活アプリで連絡していた男。だが、私の質問でブロックされたワケ
一週間、会話が途切れなかった
40代になっての婚活は、思っていた以上に消耗するものだった。
メッセージのやり取りが数日続いても、気づけば返信が途絶える。
そういったことを何度も経験すると、新しい相手に期待するのが怖くなってくる。
婚活アプリで一通のメッセージを受け取ったのは、そんな時期のことだった。
プロフィールを読むと、言葉の選び方が丁寧で誠実さが滲んでいた。少し迷ってから返信すると、読みやすく温かみのある文章が返ってきた。
話題が尽きなかった。仕事のこと、趣味のこと、日常のちょっとした出来事。
どのテーマでも会話が自然に広がった。相手は必ず私の言葉を拾ってから返事をくれた。
一日に何度もメッセージが届き、やり取りは一週間、一日も途切れることがなかった。こんなに話の合う人に婚活で出会えたのは初めてかもしれない。
そう感じていた。
同じ話題でこれだけ盛り上がれる相手なら、実際に会ったらもっと話せるはずだ。それまでの疲れが、少しずつほぐれていくような気がしていた。
送信直後、すべてが消えた
一週間が経った夜、私は自然な流れで一つの質問を送った。
これほど人当たりがよく会話も上手な人が、どうして独身のままでいるのか純粋に気になっていたのだ。
「結婚願望なかったんですか?」
送信した直後のことだった。「既読」が点いた瞬間、画面が切り替わった。
トーク画面が消え、相手のプロフィールも開けなくなった。ブロックされていた。
端末を再起動しても変わらなかった。
一週間分のメッセージが、跡形もなく消えていた。
しばらくは言葉が出なかった。やがて、じわじわと怖さが込み上げてきた。
無視するとか、「答えにくい質問です」と伝えることもできたはずだ。なぜ一切の返事もなく、あれほど即座に遮断したのか。
それを考えると、答えが一つの方向へ向かっていった。
「触れてはいけない過去か、隠していた事情があったのかもしれない」
婚活アプリでは素性を完全には確かめられない。
既婚のまま使っている人、離婚歴や家族のことを隠している人が中にはいると聞いたことがある。頭では知っていたことが、急に現実の問題として迫ってきた。
あの一週間、相手は毎日メッセージをくれた。仕事のこと、好きな映画のこと、週末の過ごし方。どれも細かく、自分のことを開示してくれているように感じていた。
それが演じていたものだったとしたら、何のためだったのか。あの丁寧な文章は本物だったのか。答えが出ないまま、全身が震えるような感覚が長く尾を引いた。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














