「浮気相手の父親になりたいんだ」友人の父が放った最悪な事実。だが、母が明かした秘密に背筋が凍った
休みのたびに出かけた友達の家族
保育園からの大の仲良しの友達がいて、両家ぐるみで仲が良かった。
休みのたびに向こうの家族と過ごすのが、私には当たり前の風景だった。
「あの車のドライブ、楽しかったね」
大人になってから本人と再会したとき、友達はなつかしそうにそう笑った。
たしかにあの車で出かけるのは特別な時間で、後部座席ではしゃいだ思い出ばかりが残っている。
お父さんは運転中、コンビニや目的地で止まるたびに、よくスマホの画面に視線を落としていた。
当時の私には、ただの仕事の連絡にしか見えなかった。
「お母さんの職場のイベント、また行きたいな」
友達のお母さんの職場のお祭りにも、何度も混ぜてもらった。
お母さんはいつも同じ男の人のそばにいて、距離がやけに近かった。
「ねえ、あのおじさん誰なの?」
無邪気に聞いた私に、お母さんは少しだけ笑顔を固めた。
「ただの職場の人だよ。仲がいいだけ」
子どもの私はその言葉を疑いもせず、楽しそうでいいなと眺めていただけだった。
中学に上がる頃に崩れた家庭
すべてが動いたのは、私たちが中学に上がる頃だった。友達の家が、ある時期を境に急にぎくしゃくし始めたのだ。
「お父さんが、離婚するって言い出したの」
友達はうつむいたまま、絞り出すように打ち明けた。
後で私の母から聞いたところでは、友達のお父さんには外に相手がいて、その人が子どもを身ごもっていたのだという。
「浮気相手の父親になりたいんだ」
お父さんは家でそう言い、慰謝料の話まで進めていた。
さらに驚いたのは、責めるはずのお母さんもまた、職場のあの男性と関係を続けていたという事実だった。
「お互いさまでしょう」
言い争いの末に、お母さんはそう言い放ったらしい。
あの仲良し家族は、両親ともよそに別の人を抱えていた。
私がはしゃいでいたあの車も、お祭りの会場も、二人には別の相手と過ごす舞台だったのかもしれない。
あの日の景色が一変する
友達の家は結局ばらばらになり、私たちもやがて疎遠になった。
「あの頃が一番楽しかったな」
再会したとき、友達は小さくそう漏らした。
あの車の中も、お祭りの雑踏も、当時の私には文句なしに幸せな景色だった。
けれど真実を知った今、同じ記憶を巻き戻すと、まるで音のないモノクロ映像のように冷たく見える。
スマホを覗くお父さんの横顔、同じ人にだけ向けられたお母さんの笑顔。
「仕事だよ」とごまかした声も、今思えば全部つながっている。無邪気にはしゃいでいた幼い私の隣で、あの車の大人たちはいったい何を考えていたのだろう。
思い出を語る友達の顔を見ながら、私はうまく相槌が打てなかった。仲良し家族だと信じていたあの食卓に本当は何が流れていたのか。それを思うと、今でも背中の奥が冷たくなる。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














