「朝、ちょっと吐いただけよ」体調が悪い子供を家族の集まりに連れてきた義姉。だが、正論をぶつけた結果
連れてきた具合の悪い子
お盆の義実家に、義姉の家族が集まってきた。けれど玄関で会った瞬間、義姉の子の様子がおかしいことに気づいた。
顔は青白く、抱かれたままぐったりしている。
「その子、大丈夫ですか。具合が悪そうですけど」
私が尋ねると、義姉は軽い調子で答えた。
「連れてきても平気でしょ」
「朝、ちょっと吐いただけよ」
嘔吐と聞いて、私の背筋がひやりとした。けれど止める間もなく、子どもたちは一緒に遊び始めてしまう。その夜、うちの子が腹痛で泣き出した。
義母の一言で広がる被害
翌日、うちの子は嘔吐と下痢で動けなくなった。義姉の子からうつったのは、誰の目にも明らかだった。
それなのに、夜になると義母が夫に向かって言い出した。
「あんた、あの子と一緒にお風呂に入ってあげなさいよ」
具合の悪い義姉の子と、夫を一緒に入れるという。私はあわてて口を挟んだ。
「まだ症状が続いているので、お風呂は分けたほうがいいと思います」
「移しあって子は強くなるのよ」
義母はそう言って、まるで取り合わなかった。夫も深く考えずに従い、数日後には自分まで寝込む羽目になった。
休日で病院は時間外。子どもと夫を連れて受診し、診察代は普段の何倍にもなった。財布の中身が、ため息を誘う。
静かに引いた一線
体調が戻った頃、義母と義姉が集まる席で、私は静かに切り出した。
「体調が悪い子を集まりに連れてくるのは、やめてほしいんです」
場が、しんと静まった。義姉が何か言いかけて、口をつぐむ。義母も視線を泳がせた。
「子どもも夫もつらい思いをして、時間外の診察代までかかりました。次からは、具合の悪い子は無理に連れてこないでください」
私は声を荒げなかった。ただ、引くつもりもなかった。
先に折れたのは、いつも強気な義姉だった。
「……ごめんなさい。あのとき、ちゃんと言わなかったのは私だわ」
義母も、ばつの悪そうな顔で頷いた。
「軽く考えてた。これからは気をつけるわね」
その日から、集まりの前に体調を確かめるのが決まりになった。具合の悪い子がいれば、無理をせず見送る。今では義母のほうから先に「みんな体調どう?」と連絡をくれる。あれだけ「強くなる」と笑っていた人たちが、今は誰よりも気を配るようになっていた。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














