「ずいぶん普通の名前なんだな」名前を何度も茶化す従兄弟。合わない価値観に距離をとった瞬間
久しぶりの親戚の集まり
親戚の集まりに子どもを連れて参加したのは、その年が初めてでした。
夫とは車の中で、「子どももいるし、あまり遅くならないうちに帰ろう」と話していました。久しぶりに会う親戚に挨拶をして、一緒に食事ができれば十分。そのくらいの気持ちでした。
到着すると、座敷には焼き鳥や煮物などの大皿料理が並び、大人たちは近況を話しながら食事を始めました。
しばらくすると、従兄弟が私の子どもたちの名前を聞いてきました。
名前を聞いた従兄弟の反応
私が上の子の名前を答えると、従兄弟は少し意外そうな顔をしました。
「へえ。ずいぶん普通の名前なんだな」
私は一瞬返事に迷いましたが、「そうだね。読みやすい名前にしたかったから」と答えました。
ところが、下の子の名前を伝えると、従兄弟はまた笑いながら言いました。
「そっちも普通だな。最近の子って、もっと変わった名前が多いのかと思ってた」
近くにいた親戚が「覚えやすくていい名前じゃない」と話題を変えてくれましたが、従兄弟は焼き鳥を取りながら、さらに続けました。
「まあ、学校で間違えられることはなさそうだけどな」
悪意があったのかは分かりません。ただ、自分たちが考えてつけた名前を何度も品評されているようで、私はだんだん居心地が悪くなっていました。
何より嫌だったのは、すぐ隣の部屋で遊んでいる子どもたちにも聞こえそうな声だったことです。
私はそれ以上話を広げず、「そうだね」とだけ答えました。
無理に付き合わなくてもいい
帰りの車で、夫が「さっきの名前の話、ちょっとしつこかったな」と言いました。
夫も気になっていたようです。
「うん。私だけなら流せるけど、子どもの前で何度も言われるのは嫌かな」
そう答えると、夫は「無理して次も行かなくていいんじゃない」と言ってくれました。
それ以来、私は親戚の気軽な食事会にはほとんど参加していません。
従兄弟と絶縁したわけではありません。年賀状も出しますし、法事など必要な場で会えば普通に挨拶するつもりです。
ただ、子どもを連れてまで無理に付き合う必要はないと思うようになりました。
先日、上の子が学校から持ち帰ったプリントに、自分の名前をすらすらと書いていました。
親が考えてつけた名前を、誰かの基準で「普通」「変わっている」と評価する必要はありません。あの日の出来事をきっかけに、私は子どもが安心して過ごせる相手との付き合いを大切にしようと思うようになりました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














