「洗濯物に水がかかるんです。多い日は1日に2回」雨でもないのに洗濯物が濡れる日々。管理人が上階を確認して分かった原因
雨でもないのに濡れていたタオル
2階にある私の部屋のベランダは南向きで、洗濯物がよく乾きます。仕事を離れてからは、朝いちばんにタオルを干すのが日課になっていました。
ところが梅雨が明けたころ、取り込もうとしたタオルの端がじっとり濡れていることに気づきました。その日は雨など降っていません。
翌日、ベランダにいると、今度は頭上からざあっと水が落ちてきました。慌てて見上げましたが、どの部屋からなのかまでは分かりません。
管理人室へ行って事情を話すと、管理人さんは少し困った顔をしました。
「まずは建物全体に注意を出してみますね」
翌日には各階の廊下に注意のビラが貼られました。しかし、その後も水は落ちてきます。多い日は午前と夕方の2回あり、そのたびに濡れた洗濯物を干し直しました。
相手が分からないまま特定の部屋を疑うのも嫌で、私はしばらく様子を見ることにしました。
2週間の記録で分かったこと
ある晩、濡れたシャツを干し直していて、落ちてきた時刻を記録してみようと思いつきました。
それからは、水が落ちてきた日と時刻をメモ帳に書き残しました。2週間ほどたつと、同じような時間帯に集中していることが分かってきました。
そのメモを管理人さんに見せると、何度も日付と時刻を見比べています。
「特に困るのは、どんなときですか?」
「やっぱり洗濯物に水がかかることですね。多い日は1日に2回ありました」
「なるほど。この時間帯なら、もう少し確認できそうです」
管理人さんが記録をもとに確認を続けたところ、水は真上の部屋のベランダから落ちていることが分かりました。植木への水やりのあと、余った水が下へ流れていたようです。
数日後、管理人さんがその部屋を訪ねました。私も事情を説明するため、少し離れたところで待っていました。
ドアを開けたのは、50代くらいの女性でした。
「注意のビラは見ました。でも、うちのことだとは思っていなくて…」
管理人さんは落ち着いた声で伝えました。
「ベランダから流した水が、下の階まで落ちています。洗濯物にもかかっているそうです」
女性は一瞬驚いた顔をしたあと、私のほうを見ました。
「……下まで落ちていたんですね。すみませんでした」
私も「分かっていただけたなら大丈夫です」とだけ返しました。
それから、上から水が落ちてくることはなくなりました。後日エントランスで会った女性は、植木鉢に受け皿を置くようにしたと教えてくれました。
その朝、私は久しぶりにシーツまでベランダに干しました。もう突然水が落ちてくるかもしれないと気にせずに済むだけで、ずいぶん気持ちが楽になりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














